ソニーブロードバンドソリューション(SBS)は3月7日、次世代FeliCaカードを採用した「FeliCa PKI Option」の販売を開始すると発表した。
FeliCa PKI Optionは、FeliCa対応社員証内の電子証明書とPINを組み合わせた本人認証により、使いやすく、かつ秘匿性の高いセキュリティを実現するPKIプラットフォームだ。
FeliCa PKI Optionでは、接触と非接触のデュアルインターフェースICを搭載した次世代FeliCaカード内に、電子証明書とそれに対応する秘密鍵を格納。これまで実現できなかったFeliCaカード内でのRSAの暗号演算処理も可能になった。
また、電子証明書によりファイルの暗号化やOffice文書、Acrobat PDF文書などのドキュメントに電子署名をすることで、なりすまし、データの改ざんや情報漏えいを防ぐことができる。さらには、入退出管理、ID認証プリンタ、ID認証電子錠ロッカーなどのリアル環境と、電子証明書を利用したPCログオン認証、ネットワーク認証などのサイバー環境での複数の業務アプリケーションのセキュリティ管理を一元化できる。
SBSは4月1日より、学校、官公庁、一般企業などに対し、FeliCa PKI Optionや電子証明書の初期発行、電子証明書を発行する認証局の構築と運用サービスの提案および販売活動を展開する。初年度は5万ユーザーの受注を見込んでいる。すでにソニーおよびソニーグループ会社の社員証に採用されることが決定しており、秋より順次導入を開始する。価格は1ユーザー1万6000円からで、カード、ソフト、ICカードリーダ/ライターのPaSoRiが含まれる。
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