KDDIは2月23日、DeNAと協業してau携帯電話向けのeショッピングモールサイト「au Shopping Mall」を開始した。
「今回のショッピングモールのコンセプトは『手のひらにのるショッピングモール』です」と切り出したKDDI執行役員コンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏は「EC市場は拡大を続けており、モバイルEC市場の利用率も非常に上がっている」とグラフを指し示しながら話を続けた。
KDDIとKDDI総研の調べによると、モバイルEC市場は2003年に2200億円、2004年は3600億円に増え、2005年は5000億円に上ると予想する。2010年には1兆5100億円まで拡大するとの見解を発表した。これを証明するように、KDDIが提供する「au Records」「au Books」の売り上げ合計は2005年だけでも前年比8倍の伸びを見せたという。高橋氏は「これだけの伸びを見せたのは、決済サービスの『まとめてau支払い』が好評だったからではないか」と分析する。
KDDIコンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏(写真中央)。梨花さん(左)や魔裟斗さん(右)も登場 |
まとめてau支払いとは、ユーザーが住所や電話番号といった個人情報と4〜8桁のパスワードをKDDIに登録しておき、コンテンツから何かを買いたいときは暗証番号のみを入力するというサービス。従来のデジタルコンテンツとまったく同じ操作でCDや本が簡単に入手できるため、「CDや本が簡単に買えるという事実をユーザーへ浸透することができたので、今回ショッピングモールというものを形成できた」という。
また、通常の通販では送付先となる住所や電話番号などの基本的な情報を入力する必要があるが、au Shopping Mallではこれを簡略化する。会員登録時の住所や電話番号がワンボタンで自動的に入力されるため、面倒を嫌う携帯電話ユーザーの購買意欲を促進させるという。au Shopping Mallの登録店舗数は1400店舗で、57万商品を取り扱う。また、アパレルブランドと著名人によるコラボ製品などau Shopping Mall限定商品も用意。発表会には限定商品を提供するタレントの梨花さんや格闘家の魔裟斗さんも登場した。
KDDIでは今後、携帯電話ブログサービスを利用したアフィリエイトやEZチャンネルでの通販番組配信、ショートフィルム配信などを利用し、au Shopping Mallの集客を目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス