YahooがYahoo Mailサービスのポリシーを180度転換し、「allah(アラー)」という言葉を含んだユーザー名の登録を受け付けることにした。
同社は方針の変更を米国時間2月22日に発表した。しかし、マサチューセッツ州アッシュフィールドのLinda Callahanにとって、この知らせは遅すぎた。Callahanの息子Edによると、Callahanは過去に、「allah」という言葉が含まれているとして、Yahoo Mailからユーザー名の登録を拒否されたのだという。Callahanは現在、Googleが提供するGmailサービスを利用している。
「母はYahooのポリシーに愛想をつかし、悲しんでいた」とEdは言う。「Yahooのポリシーは差別的だったと思う。「allah」はだめなのに「jesus(イエス)」「god(神)」は受け付けている。このような方針が設けられた理由をどう説明するつもりなのか」(Ed Callahan)
YahooのポリシーをThe Daily Hampshire Gazetteが2月17日に報じた後、今週になって『The Register』や『Slashdot』がこれを取り上げた。そのため、Yahooのポリシーはウェブ上でちょっとした論議を呼んでいた。
これを受け、Yahooは22日午前、新しいポリシーを声明で発表するとともに、旧ポリシーが設定されるに至った理由を説明した。
声明には次のように書かれている。「一部のユーザーが、特定の言葉に対する嫌悪感を示すためだけに、こうした言葉を含むIDを取得している。この人たちは、その後、このIDを使って他人に有害なコンテンツや、他人を威嚇するようなメッセージを作成している。これは、Yahooのサービス条項を侵害するものである。こうしたIDの悪用は「allah」という語で特に頻繁に行われており、誹謗な言葉と結びつけて使用されている例が数多くあった。そこで、Yahooはこのような言葉をユーザー名に利用するのを禁止することで、ユーザーを保護する対策をとっていた。今回、「allah」という言葉を再度評価した結果、以前ほど悪用のターゲットにはなっていないことが確認されたため、この言葉を含むユーザー名の登録を許可することにした」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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