ビジネス特化のSNS「キャらリア」と「トモモト」が統合

岩本有平(編集部)2006年02月21日 15時39分

 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「キャらリア」を運営するNTTマーケティングアクトと、SNS「トモモト」を運営するLife Onは2月20日、両社のサービスをキャらリアに統合することを始めた。

 キャらリアは、NTTマーケティングアクトが転職支援サービスを提供するプロフェッショナルバンクと協力して、1月26日よりサービスを開始したSNSだ。ユーザー数は約2000で、20代から30代のビジネスパーソンがターゲット。キャリアアップ支援や転職支援を無料で実施するなど、ビジネスに特化したサービスを展開している。

 一方のトモモトは、ビジネスやライフスタイルの充実をテーマにしたSNSだ。2004年3月にサービスを開始し、現在のユーザー数は約6000となっている。

 キャらリアの開発にはLife Onがコンサルティングという形で協力している。Life On代表取締役の保田隆明氏は「両サービスのコンセプトがビジネスに特化したものであること、そしてビジネスパーソンをターゲットとしたサービスであることからサービス統合を含めた協力については以前から話を進めていた」という。1月31日にはサービス統合について同意し、キャらリアの運用が落ち着いたこのタイミングでの統合に至った。

 今後は3月10日までの会員移行期間を設ける。トモモトでは会員に向けてメールマガジンで移行手続きの告知をするほか、サイト上でサービス移行の手続きを実施する。トモモトユーザーはメールアドレスとパスワードを入力すれば、そのままキャらリアユーザーに移行できる。移行期間終了後、トモモトはサービスを終了する。Life OnはSNSのエンジンをOEMで提供しており、子育てをテーマとしたSNS「haghaga.com」などへの導入実績がある。同社は今後、このエンジンのOEM提供を中心に事業を展開する。

 NTTマーケティングアクトITビジネス部の川口俊信氏は「現在、ユーザーの対象を限定しているSNSは増加している」と語る。しかし、その一方で「ユーザーを集めきれずにサービスを停止したSNSも少なくない」という。キャらリアではトモモトのユーザーを受け入れることで、ユーザー数の増加を見込む。さらに、今後は3月を目途にキャリアアップ支援や自己分析ツールなどビジネスパーソンに必要となる機能を実現していく予定だ。

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