Apple ComputerがMac OSのアップデートをリリースした。同社では、初のIntelベースMacで発生していたビデオ関連問題がこれで緩和されるものと期待している。
Appleは米国時間2月14日、「Mac OS X Tiger」のアップデートとなるMac OS X 10.4.5をリリースした。このアップデートにはPowerPCおよびIntelベースの両Mac向けに多数の修正が含まれているが、最も注目すべきは、リモコン対応メディアソフトウェアの「Front Row」関連で発生していたビデオ問題を解決するとAppleが述べている修正である。
Appleは同アップデートのリリースノートで、本アップデートは「IntelベースのMacでFront Rowを利用したときに発生するビデオ再描画の問題を解消する」と述べている。
Front Rowなどのアプリケーション使用時に画像の間に線が表示される「テアリング」問題には、消費者から苦情が寄せられていた。Appleは先週、同社がこの問題を調査中であることを明かしていた。
今回のOSアップデートでは、ファイヤウォール内では新しいiMacでストリーミングメディアが適切に機能しないというバグをはじめ、多数の問題が解消されている。Appleは、他の改善点として、AOL Webmail経由で送られたAmerica Onlineのメールメッセージを削除するとSafariが異常終了する問題の解消などを挙げている。
AppleはIntelベースのiMacを1月に発表した。さらに2月14日には、初のIntelベースノートPCである「MacBook Pro」の出荷開始も発表している。
American Technology ResearchのアナリストShaw Wuは、ビデオ問題修正について15日のレポートで以下のように述べている。
「われわれは、今回のアップデートが各所で騒がれていた(Intelベース)iMacにおけるFront Rowソフトウェアのビデオ関連問題を修正してきたことに注目している。多くが懸念するリコールにつながるハードウェア部品関連問題ではなく、ソフトウェアの修正になるだろう、とのわれわれの予想は的中した」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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