XenSourceが、新しい最高経営責任者(CEO)を選出し、ビジネス戦略を変更した。XenSourceは、1台のコンピュータ上で複数バージョンのLinuxを稼働させるソフトウェアの商用化を目指す新興企業で、カリフォルニア州パロアルトに本社を構える。
同社は米国時間2月15日に、共同創業者のNick Gaultに代わり、Peter Levineが新CEOの選出されたことを発表する。Levineは直近では、ベンチャーキャピタルMayfield Fundで3年間、マネージングディレクターを務めた経験をもつ。Mayfield Fund以前は、ストレージメーカーVeritasで11年間にわたり、マーケティングやプロダクト開発、ビジネス開発に携わっていた。
XenSourceは、市場における影響力を拡大する一方で、現行のソフトウェアビジネスから脱却できない悩みを抱えていた。IBMやHewlett-PackardなどのIT企業は、「Xen」ソフトウェアの取り組みを支援してきたが、「XenOptimizer」のような管理ツールの販売となると3社が競合することも事実だった。
XenSourceの新しい戦略には、ライバルになり得る企業とも提携関係を維持していきたいという、同社の考えが表れている。Levineは会社のゴールについて、IT企業とOEM提携し、自社のソフトウェアが他社製品に組み込まれるようにすることだと述べている。
また同社は新戦略の下、業務をより慎重に進めていくという。「われわれは、これまで、あまりに多くのことを短期間で実現しようとしていた。わたしは、会社が持つ一番の財産に重点的に取組んだ方が良いと考えている」とLevineは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス