Microsoftは、Gentoo Linuxプロジェクトの創設者で前チーフアーキテクトだったDaniel Robbinsが、在籍わずか8カ月でMicrosoftを退社したことを明らかにした。
フリーソフトコミュニティの有力メンバーだったRobbinsは昨年5月、異例の転身を図り、フリーソフトやオープンソースソフトの最大の批判者であるMicrosoftの正社員になった。Robbinsは、MicrosoftのLinux and Open Source Software Labを運営するBill Hilfの下で働き、社内で「教育者的な役割」を果たしていた。
RobbinsはZDNet UKに宛てた米国時間2月13日付けの電子メールで、自分の技術力を仕事に十分に活かすことができなかったので退社することにしたと述べた。
「会社全体としてのMicrosoftに不安があったから退社を決めたわけではない。Microsoftは一連の強力な製品を発表したばかりだし、今後も大成功をおさめると確信している」と同氏は述べた。
「退社を決めたのは、MicrosoftのLinux Labでの個人的な体験によるものだ。MicrosoftのLinux Labの背景にある概念は優れたものだと思うが、自分の技術的能力を存分に発揮できず、とても不満を感じていた」とRobbinsは述べた。
Robbinsは1月16日付けでMicrosoftを去った。
同氏は、健康産業界に情報関連製品やコンサルティングサービスを提供するABC Coding Solutions(本社:ニューメキシコ州アルバカーキ)の最高技術責任者(CTO)として迎えられた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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