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R・ソール・ワーマン、「THE entertainment gathering」で健在ぶりを発揮

文:John Borland(CNET News.com)
翻訳校正:坂和敏(編集部)
2006年02月09日 15時09分
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 ロサンゼルス発--有名な科学番組の司会者Bill Nyeと彼の婚約者が、米国史上最高の売上を記録した書籍の著者でもあるRick Warren牧師の前で、結婚の誓いを交わそうとしていた。彼らの後ろでは、MIT Media LabのMichael Hawley教授の弾くピアノに合わせて、チェロ奏者のYo Yo Maがウェディングマーチを演奏していた。

 こんなことが起こるとは誰も思っていなかった。少なくとも、こうした展開は事前の段取りにはなかった。彼らは米国時間2月3日にHollywoodで開かれた「THE entertainment gathering」というイベントに参加していたが、建築家のFrank Gehryや映画プロデューサーのJeffrey Katzenbergらの講演を聞いているうちに、その場の勢いに任せて、参加者の面前で結婚の誓いを立てることに決めたのだった。

 この3日間にわたって行われたイベントを主催したのは、Richard Saul Wurmanだ。同氏は嬉々とした笑みを浮かべ、思わず感激の涙をこぼしそうになりながら、この儀式を取り仕切っていた。会場のSkirball Centerを埋め尽くした参加者らは(そのほとんどは、テクノロジストかアーティスト、もしくは実業界の人間だった)、Nyeと婚約者が指輪と時計を交換する姿に、熱のこもった拍手を送っていた(Nyeはこの交換の前に、自分たちにはここで結婚式をする予定はなかったと言いながら、「伝統的なタイムピースの交換」だと冗談めかして語った)。

 Wurmanは「私でさえ、いま目の前で起こったことを信じられない」と述べると、くるりと向きを変えて、次のゲストを紹介した。

 想定外とはまさにこのことだろう。しかし、Nyeが予定外の結婚式を挙げたことは、慣習にとらわれず、分野の違いを飛び越えて議論が交わされるこのイベントの精神にぴったりと合致する。Wurmanは、長い間続けていた「Technology, Entertainment and Design 」の後がまとして、この「Entertainment Gathering」を企画した。

 今年70歳になるWurmanは、イベント主催者のほかに建築家や物書きとしての顔も持つ。そんな同氏が生み出すイベントには、その昔Gertrude Steinが仕切っていた(失われた世代の作家などが集った)サロンに似たところがある。ただし、参加費が1人4000ドルもするこちらのほうが、はるかに大がかりで高価だ。参加者らは、創造的で思慮深い人々--そのなかにはWurman自身の友人も多い--と交流し、どんな話題であろうと自分がそのとき知的な情熱を燃やす対象について勝手に話をすることができる。

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