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「DRMは必ずしも悪くない」--L・トーバルズ、GPL第3版に反論 - (page 2)

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)
2006年02月06日 19時23分
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 FSFが反DRM条項をGPL3に追加した背景には、TiVoのレコーダが、Linuxの特定のバージョンでしか動作しない現状を改めるという目的もある。もっともこうした条項は、FSFが奉じるソフトウェアの自由を抑制するものだ。

 だがTorvaldsは、ハードウェア設計者に何をすべきか指示するのは、ソフトウェアプログラマの役目ではないはずだと述べている。プログラマがハードウェア企業の商品が好ましくないと思った場合は、他社のハードウェアを購入すればよいだけだと、Torvaldsは話している。

 「われわれはソフトウェア開発者であり、みずからのルールをハードウェア製造者にも遵守するよう強制する道徳的権利は、いっさい持ち合わせていない。わたしたちは、自分が信じる神に帰依することを人々に押しつけようとする十字軍などではない。協力や開放性にどれほどメリットがあるか、ただ他者に示そうと努めているだけだ」と、Torvaldsは電子メールの中で主張した。

 その後もTorvaldsは電子メールを投稿し、自身の考えについて詳しく説明し、こうした考えが受け入れられたからこそ、Linuxが広まったのだと述べた。

 「大半の人々がGPLを『十字軍的な』ライセンスだと見なしているが、それは実際にFSFがまるで活動家のように行動してきたからだろう。しかしわたしは、Linuxが成功を収めた大きな理由の1つは、Linux開発コミュニティが十字軍のように振る舞わなかった点にあると思っている(ある部分ではそうした傾向もあるが、それが成功を支えたわけではない)。Linuxは、FSFがGPLに対して宗教がかった態度を取っているのとは異なり、それよりずっと中庸な姿勢を保持することで、同ライセンスの『社会適合性』を向上させたと、わたしは考えている」(Torvalds)

 GPL第3版は、Torvaldsがライセンスに関して最重要と考えている、相互利益という目的から逸脱していると同氏は話す。

 「GPLバージョン2は公正だった。わたし自身が提供しているのとまったく同じもの、すなわち改造可能なソースコードを、他者にも提供するよう求めている。ところがGPL第3版では、基本的な部分でこのバランスが崩されているとわたしは感じる。利用者は、提供された以上の負担を求められてるからだ。ソースコードを提供させるだけでなく、そのソースコードが実装されているあらゆるシステムに対して、支配権を得ようとしている」(Torvalds)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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