VAIO type S[SZシリーズ]は、ノートPCでは初のデュアルコアCPUを採用した、高い処理能力を持つPCだ。デュアルコアとは、1つのプロセッサ内に独立した2つの実行コアをもつ次世代プロセッサである。最新のインテル Core(TM) Duoを搭載しており、モバイルサイズながら「メインマシン」と呼べる明確な理由のひとつだ。
さらにグラフィックアクセラレーターにはNVIDIA GeForce Go 7400 with NVIDIA TurboCacheを搭載している。ハイビジョン映像編集や最新の3Dゲームもストレスなくこなすその処理能力は、オフィスワークにおいても威力を発揮するだろう。たとえば、ブラウザでWebサイトの資料を参考にしながら、Excelで表を作りPowerPointにイラストとともに落とし込む。その間にもメールはつねにチェックする──といった具合に、複数のアプリケーションを起動するシーンも少なくないのではないだろうか。
PCの動作安定のために、やむなくアプリケーションを閉じ、作業を中断した経験は誰しもあるだろう。処理能力如何で業務がストップしてしまうリスクを考えると、ゆとりあるリソースを備えたマシンを選ぶことは重要な意味を持つ。そんなときでも快適に動作し、業務を妨げないのが、パワフルなこの「VAIO type S[SZシリーズ]」だ。
長時間PCに向かって作業をすることを想定すると、ストレスなくタイピングできるキーボードも重要になってくる。VAIO type S[SZシリーズ]のキーボードは、A4サイズ並みの横幅を最大限に生かし、現行VAIO Type S Sシリーズより1mm広い、キーピッチ19mmが確保されている。これは標準的なフルキーボードのキーピッチと同じサイズだ。デスクトップパソコンのキーボードに慣れている人でも、肩をすくめることなく楽に入力作業を続けることができるだろう。実際に使用してみても、3mmのキーストロークは軽快なタッチと適度な手ごたえがあり、疲れにくい。
ディスプレイは、今回使用したPCは13.3型ワイドWXGA(1280×800)クリアブラック液晶のもの。このほかにもノーマルのTFTカラー液晶が選択できる。今回使用したクリアブラック液晶は、高輝度・高コントラスト・広視野角が特徴で、オフィスワークにおいては横幅の広い作業スペースを得たことになる。もちろん、疲れたときの気分転換や出張の移動の合間に新幹線でDVDで映画を見る、といったシーンにも活躍してくれる。
Excelの新規作成画面を開いてみよう。横は「Q」列まで、17列のセルを完全に表示できる。横スクロールの手間が軽減し、作業が効率化する。一般的な4:3の画面比率で作業していた人は、その快適さに納得するはずだ。ワイドWXGA液晶はマルチメディアのためというより、むしろ事務系ソフトで大量のデータ処理行う業務にこそ求められるサイズなのかもしれない。
オフィスで使用する場合、PCで作成した資料を、打ち合わせや会議で使うことも多いだろう。少人数の打ち合わせなら、PowerPointの資料を表示するにも13.3型ワイド液晶は十分なモニターサイズだ。また、大きな会場でプレゼンテーションを行う場合、プロジェクターなど外部ディスプレイに接続する必要があるが、その操作にとまどっては「デキる」ビジネスマンとは呼べない。VAIO type S[SZシリーズ]には「プラグアンドディスプレイ設定」があり、本体左側面にあるモニタコネクタに外部ディスプレイに接続しただけで、自動的にデバイスを認識し、最適な外部出力ができる。これもビジネスマシンとしての使い勝手を考慮した機能なのである。
モバイルノートとして期待するのは、本体の薄型・軽量、そしてバッテリースタミナだろう。VAIO type S[SZシリーズ]の本体サイズは横315mm、縦234.3mm。厚みはもっとも薄い部分で25.7mm、重量は1.85kgだ。天面外側素材にマグネシウム合金を使用し、表面はサラサラした手触りで指紋のテカりが気にならない。パームレストには軽さ、薄さ、強度を兼ね備えたアルミ素材を使用している。
VAIO type S[SZシリーズ]では、選択によってマイク内蔵のWebカメラ、「MOTION EYE」も搭載できる。テレビ電話やビデオ会議など、コミュニケーションが広がるのはもちろん、ビジネスの場なら、工場や製作現場にカメラを向け、仕事の進捗状況をリアルタイムでオフィスに報告するなどの使い方もできるだろう。
気になるスタミナは、標準バッテリー装着時で最長6時間駆動。デスクに戻ってバッテリー充電をしなくても、会議や打ち合わせを数件ハシゴできる十分な駆動時間を保つことができるだろう。
ここでポイントとなるのが、メインマシンとしてのスペックを要するシーンと、モバイルなど駆動時間を重要視したいときなど、用途に応じてパフォーマンスを切り替えられる「ハイブリッド・グラフィックシステム」機能だ。
先に記したとおり、グラフィックアクセラレーターは、高い処理能力をもつNVIDIA GeForce Go 7400 with NVIDIA TurboCacheを外付けで搭載しているほか、チップセット内蔵のグラフィックアクセラレーター(GMA 950)も搭載している。キーボード上部にある切り替えスイッチで、デスクでは「SPEED」モードに、モバイル時にはバッテリー消費をおさえる「STAMINA」モードにするなどし、シーンに応じて処理速度かスタミナ重視かを選べるのである。なお、電源を入れる前に切り替えておけば、ログオンした瞬間から用途に応じたグラフィックモード駆動が可能となる。
モバイルシーンはもちろん、ふだんACアダプタに接続しながら使用しているときでも、うっかりコードを足にひっかけるなどして、PC本体を落としそうになったことはないだろうか。
不意な落下などによるPC本体への強い衝撃はHDDを破損させ、大切なデータを失うことになりかねない。こんな事態に備えるのが「VAIO ハードディスク・プロテクション」だ。PC起動時は、磁気ヘッドがつねにハードディスクドライブにデータを読み書きしている状態にある。落下などで本体に異常な衝撃を感知すると、磁気ヘッドが瞬時に退避エリアに移動し、ディスク面の破損を防ぐという仕組みがハードディスク・プロテクション機能だ。衝撃に対する感度は、アプリケーションから設定変更できる。
VAIO type S[SZシリーズ]は、データストレージを快適にするために、ワイヤレス機能やドライブも充実している。ワイヤレスLANはIEEE802.11a/b/gに対応。Bluetoothの搭載も選択可能だ。また、メモリースティック デュオ・スロットとPCカードスロット、およびExpress Cardスロットも搭載し、さまざまな形式の記録メディアに柔軟だ。DVD/CDドライブは、DVD±R 2層記録対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載。一枚のDVDに2枚分に相当するデータを書き込める2層記録対応は、記録メディアのコストダウンにもなる。
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