トッパン・フォームズ(秋山正法社長)は、インターネットを通じて音声データを組み込んだPDFファイルを配信するサービスを2月1日から開始する。
同社では、これまで請求書などのDPS(データプリントサービス)のオプションとして、印字内容と同じイメージのPDFをインターネットで配信するサービスを提供してきた。さらに今回、そのPDFに音声を合成して埋め込み、「○様の○月のご利用金額合計は○円です」といった音声データを再生できるPDFを配信する。
音声は、DPSの印字データから、音声化する「氏名」「利用月」「合計金額」を抽出し、このテキストデータを合成音声データに変換、PDFに埋め込むことで再生する仕組み。エーアイ(吉田大介社長)が開発した人間の音声波形をそのまま利用する音声合成システムを採用することで、自然で聞き取りやすい音声が作成できるようにした。
再生のタイミングは、「PDFを開いた時」「PDFを開いた後、指定された部分を押した時」「マウスポインタが指定範囲に入った時」などから指定できる。複数の音声データを組み合わせることも可能。音声再生はOSの標準機能を利用しているため、PDFを閲覧できる環境ならば、Windows、Macintoshともに再生できる。
音声データの生成料金は、1件当たり0.3円程度。トッパン・フォームズでは新サービスで年間1億円の売り上げを目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」