「無料化」が進むエントリーレベル製品--ソフトウェアビジネスに変化の兆し - (page 2)

文:Martin LaMonica(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)
2006年02月01日 12時25分
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開発者のマインドシェアを目指して

 アナリストらは、3社の大手プロバイダの上位製品が、無料データベース製品のリリースによって活性化するかどうかはまだ分からないと述べている。

 Forrester ResearchのアナリストNoel Yuhannaは、それでもIBM、Microsoft、Oracleの3社は、純粋に自己を防衛するために無料製品を提供する必要があると指摘した。

 「こうした取り組みの意図は、開発コミュニティの発展と製品採用の促進ということに尽きる。(無料データベースの提供は)オープンソースデータベースの浸透を食い止める手段であり、それ自体は直接的な収益を生むものではない」(Yuhanna)

 Forresterは、サポート/サービス/ライセンスの売上を含めたオープンソースデータベース市場の規模は、2005年に約3億ドル相当に及んだと述べており、2008年までには10億ドルに達すると予測している。Yuhannaによれば、こうした需要を駆り立てている最大の要因は、コストが下落していることと、製品が成熟を見せていることだという。Yuhannaは、2006年末までに「ミッションクリティカル」で基本的な企業アプリケーションの20%が、オープンソースデータベース上で稼働するようになると考えている。

 無料のソフトウェアが登場するようになったのは、ここ最近のことではない。だが、開発者にソフトウェアを試用してみようという気を起こさせる無料製品と、そうした製品に関するオープンソース開発コミュニティが結びつくことが、ソフトウェア企業にとって大きな魅力となっていると、RedMonkのO'Gradyは述べている。

 またO'Gradyは、オープンソース開発コミュニティはブラウザのプラグインなどのアドオン製品や、「LAMP(Linux、Apache、MySQL、PerlまたはPython 、PHP)」といったオープンソースコンポーネントを組み合わせて利用する技術を生み出していると話す。

 「開発コミュニティは売上を競っているのではなく、開発者のマインドシェアを促進しようとしている。(オープンソースデータベースを提供している)MySQLなどの企業は、オープンソースを活用し、開発者のマインドシェアを獲得するという点において大きな成功を収めた」(O'Grady)

 データベース製品と併用されることが多い開発ツールも、今日では無料化されるようになった。オープンソースのフレームワーク「Eclipse」の人気が高まったために、基本的なIDE(Integrated Development Environment)製品を有料で提供するのが難しくなったと、アナリストらは指摘している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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