ソーテックは1月25日、法人向けブランド「e-three」の発表と、その第一弾となる製品群B5モバイルノート「e-three HS300」、スリムタワーデスクトップ「e-three HC300」およびシンクライアント対応のB5モバイルノート「e-three TS201」を発表した。同社は、この「e-three」ブランドで法人市場に本格参入する。
左から、ソーテック代表取締役社長 山田 健介氏、ネクスターム代表取締役社長 鵜飼信行氏、専務取締役 吉川良一氏、ソーテック営業本部 本部長 村井 誠氏 |
「これまで、パソコン専業ベンダーとしてコンシューマ市場をメインターゲットとし、22年間に渡って製品を提供してきた。しかし、パソコン市場のおよそ6割を占めるといわれる法人市場に対しては、ほとんど未開拓のまま。これからは、コンシューマ市場に加えて法人市場をターゲットとすることにより、さらに利益を伸ばしていきたい」と語るのは、株式会社ソーテック 代表取締役社長の山田健介氏。
同社は、昨年10月に法人営業部を発足し、11月には法人向けパソコン2シリーズを提供している。この2シリーズは、「e-threeブランド」発足の布石となった。同社では「e-three」ブランドをトリガーに、新たに法人市場でのシェア獲得を狙う。
「e-three」ブランドは、企業(enterprise)向けの製品に、以下の3つのコンセプトを付加した。
1. 幅広いBTOメニューで、顧客企業が必要とする仕様のパソコンをリーズナブルな価格で提供すると同時に、市場ニーズに適合した商品企画を行う「e-Performance」。
2. 国内最終組み立ておよび6時間エージングによる出荷検査の実施や標準3年保証などビジネスに高い信頼性をもたらす「e-Quality」。
3. 365日サポートやオンサイト保守(オプション)などの充実のサポート体制をうたった「e-Support」。
上記の3つのコンセプトと同時に、「量販」「直販」「法人」を事業展開の3つの柱として示しているという。
「法人市場がもっとも厳しい競争市場だということは、十分認識している。その市場で成功するためには、システムインテグレーター(SIer)や法人のお客様から、“会社としての”信用・信頼を勝ち取ること。そのために、今後は顧客満足度の追求を継続していく」と、株式会社ソーテック 営業本部 本部長の村井誠氏は語る。
同社では、顧客の声をダイレクトに反映し、スピーディーな営業、サポート、商品開発を実現するため、保守・サポートや実際の製造を行う株式会社ソーテック・イー・サービスと連携を強化し、一体プロジェクト運営であたる。
同社では、従業員数10人未満のスモールオフィスから従業員数500人未満の中規模企業、文教市場、官公庁をメインターゲットとし、拡販を狙う。販売チャネルは、1. システムインテグレーター(SIer)や市販のパッケージソフトなどに顧客が希望する機能を付加し、再販する付加価値再販業者(VAR)など中間流通を経由しての販売、2. 直接営業、3. 法人ダイレクトの3本を柱としている。
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