ソーテック、法人向けブランド「e-three」でシンクライアント市場に参入 - (page 2)

 「法人市場の幅広いニーズに応えるために、製品ラインアップを強化する。まずは、B5モバイルノートパソコンやスリムタワーデスクトップ、A4スタンダードノートパソコンを提供する。また、要望に応じてきめ細かなカスタマイズも可能。お客様の要望に対し、可能な限りきめ細やかに対応していきたい」(村井氏)。

 同社では、小ロットでの企業ロゴ仕様へのカスタマイズや、各種ソフト、周辺機器のキッティングなどの対応なども実現している。

 さらに昨年4月に完全施行された「個人情報保護法」や「日本版SOX法」の施行を目前とし、高まるセキュリティニーズに応えたセキュリティカスタマイズも行う。情報漏えいの口となるODDやFDDドライブの取り外しやUSB、I/Oポートを物理的に塞ぐといったセキュリティカスタマイズのほか、シンクライアント対応モデル「e-three TS201」も提供し、セキュリティ市場への訴求力も増している。

シンクライアント対応モデル「TS201」

 これは、すでにシンクライアント市場における技術やノウハウの蓄積がある株式会社ネクスタームとの協業により実現したソリューションである。同社の技術やノウハウを活用し、「e-three TS201」では、ハードディスクやODDを取り外し、カスタマイズ化されたWindows XP Embeddedをフラッシュロムで提供している。

 「シンクライアントでは、クライアントPCに情報が残らないため、高いセキュリティを実現します。またサーバベースコンピューティングを構築することで、管理を実現できます。SIer様とのソリューションの橋渡しが可能です」と語るのは、株式会社ネクスターム 専務取締役の吉川良一氏。「e-three TS201」を活用することで、SIerとの連携もやりやすくなるという効果も期待できる。

 ソーテックでは、今後「e-three」ブランドを活用し、顧客満足度の向上を一番の付加価値とし、販売体系や価格体系を成立させるという。また、BTOに対するニーズに応え、量販におけるBTOモデルも提供していくとしている。

B5モバイルノートPC「e-three HS300」(左)とスリムタワーデスクトップ「e-three HC300」

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