DSC-T9は高性能な手ブレ補正機構を搭載しているが、ソニーはこれに高感度撮影を可能にすることで、より早いシャッター速度を得て被写体ブレまでも押さえ込もうとしている。このDSC-T9においてはISO感度80〜640までの範囲で設定が可能だ。多くのコンパクトデジカメはISO感度400までの仕様となっていることを考えれば、その高感度のアドバンスは意味あるものであろう。しかしISO感度を上げるに伴い高感度ノイズが顕著に現われてしまうのも事実。ではこのDSC-T9ではどうであろうか。
高感度撮影と手ブレ補正機構。この二つの機能によってもたらされるアドバンスは確かに大きなものである。だが今の時点においてはやはりISO感度640で撮影した画像は正直いただけない。より手ブレが少なく写るカメラ。これも大事だが、やはり基本はしっかりとした姿勢で安定した撮影を心がけてほしい。老婆心ながら、間違ってもCMのように踊りながら片手でシャッターを切るようなことはしないほうがよいだろう。
isopyの物欲指数☆☆☆
1967年福岡県生まれ、千葉県君津市育ち。小学生のときに自分専用のカメラを手にしてから写真の世界に魅せられる。東京写真専門学校(現、東京ビジュアルアーツ)卒業後、広告写真プロダクションにて撮影の基礎を学ぶ。現在はフリーカメラマンとして人物、商品、雑誌、舞台撮影など活動範囲は多岐に渡る。デジカメ専門誌においては撮影と記事を担当。
ZDNetにおいてもデジカメ新機種のレビューを担当する。さまざまな経験から導かれた撮影心情は、すべての被写体に愛情をもって接すること。どうやら、子どもと動物には好かれるらしい。
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