ラスベガス発--Googleは米国時間6日、ユーザーがオンラインからダウンロードしたビデオをレンタルもしくは購入できるサービスを発表した。提供されるビデオのなかには、CBSのテレビ番組やプロバスケットボールNBAの試合など新旧のタイトルが含まれる。
この「Google Video Store」では、ユーザーは1ドル99セントを支払うことで、テレビシリーズ「Survivor」の昨シーズンに放映されたエピソードや、「I Love Lucy」のような300本以上の旧作を何度でも観られるようになると、Google Video担当のシニアビジネス製品マネージャ、Peter Chaneは語った。この発表は、当地で開催されたConsumer Electronics Show(CES)でGoogle共同創業者のLarry Pageが行った基調講演のなかで発表された。
また、CBSの放映する「NCIS」「CSI: Crime Scene Investigation」「The Amazing Race」など人気の高いテレビシリーズの最近のエピソードも、1ドル99セントで24時間レンタルできるようになるとChaneは述べた。さらに、National Basketball Associationのゲームはテレビで放映されたものが放送日翌日に3ドル95セントでダウンロード可能になり、購入したビデオはそのまま保存できると同氏は述べた。またNBAの過去のゲームも提供される予定だ。
そのほか、独立系映画製作会社のGreencineや、英国のテレビネットワークITN、さらに「The Charlie Rose Show」の製作会社もコンテンツを提供する。「The Charlie Rose Show」の過去のエピソードは99セントで提供されるが、このコンテンツは著作権による保護がかけられていないため、携帯端末にも転送可能だ。そのほかのコンテンツはすべて著作権による保護がかかっており、ユーザーが他の機器に転送することはできないと、Chaneは述べた。
Google Video Storeのユーザーは、Googleのアカウントシステムを通じ、クレジットカードで支払いを行うことになるとChaneは説明した。Googleでは将来広告付きでビデオを提供する可能性について検討しているが、当面はビデオ自体やそれを表示するウェブページには広告は入らないとChaneは語った。
Chaneによると、大手コンテンツプロバイダー各社は支払われた料金の半分以上を得ることになるという。
「これはビデオの歴史に残る動きだと思う」とChaneはインタビューのなかで述べた。「今回はじめて、コンテンツプロバイダーがオンラインで幅広い視聴者に(コンテンツを)配信できることになった」(Chane)
Googleはこの日「Google Pack」も発表した。このソフトウェアパッケージには、「Google Talk」「Google Toolbar」「Google Desktop」「Google Alerts」「Google Video Player」といった自社製ソフトのほか、ブラウザの「Firefox 」、LavaSoft製のウイルス対策ソフト、Adobeの「Acrobat Reader 7」、「Norton's antivirus program」「Trillian Instant Messenger」「RealPlayer」などのサードパーティ製ソフトウェアが含まれている。
Google Packは無料で提供される予定で、インストールやメインテナンスが簡単にでき、自動的にアップデートされるように考えられている。なお、この自動アップデート機能はMacでは使えないが、しかしAppleからは同様の自動アップデートサービスが提供されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス