ここ数年にわたり自社の新しいPCにApple ComputerのiTunesソフトウェアを搭載してきたHewlett-Packard(HP)が方針を転換し、今後はRealNetworksが提供する音楽配信サービスRhapsodyに乗り換えるという。HPは、この件について米国時間1月5日に発表する計画だ。
HPは2005年夏に、HPブランドのiPodを販売中止すると発表した。それ以来、HPはAppleから離れるだろうと、広く予想されていた。
Appleブランドの強さに押され、自社製エンターテインメント製品の影が薄くなっていたHPにとって、この動きは大きな方針転換となる。これからはHPの新しいPCに、Rhapsodyの音楽ソフトウェアが標準搭載されることになる。また2006年春より、HPのデスクトップPCやノートPCを購入した顧客は、RealNetworksの音楽配信サービスを30日間無料で利用できるようになる。
HPのゼネラルマネージャBob Lundは声明で「HPは顧客に、最高のPCエンタテイメントを経験できる環境を提供する」と語る。Lundによると、同社では「業界をリードする音楽配信サービスに簡単にアクセスできる環境」をユーザーに提供したいと考えていたという。
今回の動きをきっかけに、RealNetworksの音楽配信サービスが、PC以外の機器にも展開される可能性もある。
RealNetworksのシニアバイスプレジデントDan Sheeranによると、同社がHPに特に関心を持つようになったのは、HPの家庭用エンタテイメント機器に関する計画を知ってからだと語る。ただし、今回の契約はHPの個人向けノートPCとデスクトップPCにのみ適用される。
「HPの個人向け製品ラインアップを見ると、非常にわくわくする」とSheeranは言う。「Rhapsodyの利用が、ほかのデバイスにも拡大されていく可能性が大きいと、われわれは見ている」(Sheeran)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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