最後にスナップ用のGR Digitalチューニングについて提案しておこう。
まず外部ファインダーは必須。純正品GV-1だけでない、いろいろなデザインのファインダーがあるので中古カメラ店などで探してもらいたい。GV-1が大きくてと嘆くのならば、コシナ社の28/35mm mini Finderがいいと思う。
ストラップは縦釣りし、手首にストラップを巻きつけて撮ろう。または、安いケータイ用のハンドストラップも使いやすい。
画質サイズは「F3264(8M)」、最大サイズ最高画質のJPEGで撮ろう。RAWでの撮影は書き込みが非常に遅く非実用的、JPEGのみで撮るのが正解だ。よってSDメモリは512MB〜1GBで十分と思う。2GBのSDメモリなら一週間程度の海外旅行ならば、バックアップストレージは要らなくなる。
フォーカスは「スナップ」、これは2.5mにピントを固定してしまう。GR Lensの深い被写界深度でピンボケするなんてことは、まず心配ない。気になるようなときは「マルチAF」にすばやく変更できるように、「ADJ.ボタン」をカスタマイズしよう。撮影は「P」のプログラムモードはもちろん、ホワイトバランスもISO設定も「オート」にし、完全にカメラ任せでいいと思う。
GR Digitalは「デジタル一眼レフ殺し」かと問われれば、いい線まで行っているんだけどねぇ〜、とお茶を濁すしかない。確かにライブビュー撮影やマニュアル操作のしやすさなど、デジタル一眼レフを超えている部分は多い。しかしせめて、せめてRAWの書き込みがもう少し早かったら、あの約10秒という時間を何とかできたら、と思うのは私だけではないはずだ。これはもう、さらなるファームウェアのバージョンアップに期待するしかない。そして次の機種GR-D2には、是非ともAPS-CサイズのCCDが搭載されることを願うばかりだ。
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