GR Digital が初めて発表された時、外付けの外部ファインダーが別売りだったことに驚いた人は多かったようだ。「RICOH GV-1」は、エプソンR-D1の距離計や外付けファインダーと同じコシナ製のOEMだ。
ライカやRD-1ユーザーなどではおなじみの外付けファインダーだが、のぞいたことがない人は、一度試してみることをおすすめする。GV-1の見え方は最高、下手なズームレンズをつけた一眼レフよりもよっぽど明るい上に見やすい。
特に周辺部まで広い範囲がよく見えるため、写真を撮ることが楽しくなる。 誤解している人も多いのだが、外付けファインダーは正確なフレーミングをするものではない。フレーミングに凝りたいならば、背面液晶を使いライブビューで確認しながら撮るべきだ。
撮りたいものを見つけたら、ぱっと構えて、瞬時にファインダーで当たりをつけ、ちゃっと撮る、本来はそういうものなのだ。
このファインダーをのぞいて構えるというのが、実は写真を撮るに当たって重要な操作になる。人間というのは、頭部がもっとも静止している場所だ。特に何かを見ているときには、頭のゆれはぴたりと止まる。
その頭部にカメラを当てるというのは、もっとも確実なブレ防止装置となる。GR Digitalを使うときにはぜひとも、GV-1を取り付けてのぞきながら、頭につけて撮って欲しい。
GV-1をホットシューに装着すると、フラッシュのポップアップに邪魔しないよう、若干ボディ中心に向けて避けた位置に来るようになっている。
GR Digitalの魅力はこれだけにとどまらない。スイッチを入れてから撮影準備完了まで立ち上がりの早さ。ともかく撮ってしまえる、一瞬を逃さない、一気押しというシャッター操作。確実で撮影のテンポを乱さない、レリーズタイムラグ0.1秒。定評ある1.5cmマクロモードと近接フラッシュ機能。電源の持ちのよさ、そしていざというときに使える単4形電池対応。おまけに30フレーム/1秒の動画撮影機能。などなど同社のCaplioシリーズを踏襲する、評価の高いさまざまな機能や操作インターフェースは健在だ。
デジタルや銀塩一眼レフのユーザーならば、広角ズームをやめ、GR Digitalをサブカメラとして持ち歩くというのは十分検討に値すると思う。
普及型デジタル一眼レフとコンパクトデジカメを迷っている人にも、 写りの良さと持ち運びのしやすさから、GR Digitalを選択肢の一つとして是非おすすめしたい。特に型落ちの普及型デジタル一眼を狙っている人へ、ホワイトバランスや露出はGR Digitalの方が優れていることを一言、申し添えておく。
ちょっと意地悪に逆光気味の遠景を撮ってみた。やっぱりAPS-CのkissDNはノイズが少ない。しかし GRDigitalのノイズのまとめ方も健闘していると思う。 若干マゼンタがかぶっているのが GR Digitalの絵作りか?
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