IBMは米国時間20日、これまで提携関係にあったBowstreet(本社:マサチューセッツ州テュークスベリー)の買収を発表した。IBMは、Bowstreetのポータル開発ツールを自社のサービス指向アーキテクチャ(Service-Oriented Architecture:SOA)戦略に組み込む意向だ。
Bowstreetがこれまで提供してきたPortlet Factoryは、2006年後半にIBMのソフトウェア製品に統合される見通しだ。IBMはそれまでの期間、自社のWebSphere PortalツールとともにPortlet Factoryソフトウェアを販売する。
開発者は、Bowstreetのツールを使うことで、社内アプリケーションや各種ドキュメント、データベースなどの情報をポータルアプリケーションに容易に統合することができる。
IBMがBowstreetを買収した目的は、Bowstreetのツールを使って、さまざまな情報をWebSphere Portalで利用できるようにすることにある。
Bowstreetは4年前からIBMと提携し、WebSphere Portalにあわせてツールをアップグレードしたり、WebSphere Portalの顧客との密接な関係を築いたりしてきた。両社には共通の顧客が約100社ある。
Bowstreetは1990年代後半より、ハイエンドなWebサービス開発ツールを販売してきたが、2002年からはポータルアプリケーションを構築するツールに力を入れてきている。同社は2003年にIBMと契約し、それ以来、IBMがBowstreetのPortlet Factoryを再販するようになった。
本買収に関する金銭的な条件は明らかにされていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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