トランスコスモスの長谷川氏は「3社とも少しずつアプローチが違うし、そもそもまだ市場も小さいので、叩き合いをするよりもお互いのいいところを伸ばしたい」とした上で、同社は現在のところコンテンツマッチ広告を行っておらず人力でサービスを提供しているので、その分パブリッシャーや価格の面で融通が利くとアピールした。 GMOアフィリエイトの井上氏はFeedBurnerの特徴として、APIが公開されており、AmazonやFlickrといったサービスとの連携などができる点を挙げた。
一方、RSS広告社は独自の日本語解析技術を使ったコンテンツマッチ広告技術を提供しているのが強みだという。毎日300から400の広告をチェックして、実際にコンテンツの内容に合っているかを確認し、調整をしているという。
今後のトラフィック規模や獲得ユーザー数については、GMOアフィリエイトが「50万人いるというブログユーザーの3割くらい使ってくれればすごくいい」、トランスコスモスは「事業計画の上では、初年度の売上で1億円から2億円を目指したい。それを実現するには毎日300万件のリクエストが必要」とした、RSS広告社は「自社で管理するRSSフィードが来年2月末には16万件くらいになり、そうなるとFeedBurnerを抜いて世界一になるのでそれを目指したい」と答えた。
その後、質疑応答ではRSS広告の特徴についての質問が寄せられた。RSS広告社の田中氏は地震保険会社の例を紹介した。数カ月前に仙台地方で地震があったとき、これについての話題がいろいろなブログでとりあげられ、その期間だけ一気に広告が増えたという。このように時事系のネタに強いのがRSS広告の大きな特徴だが、実際の広告効果については、まだきちんと計測できるほど事業展開の規模が大きくないとし、「ここは3社で協力していきたい部分」だと付け加えた。
質問者の1人から、RSS広告の場合、RSSリーダーの仕様の問題で広告がきちんと表示されているかの保証がないのではないかという指摘もあった。これについては今後、検討していかなければならない「今後、僕らの一番の問題」(長谷川氏)という答えだった。
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