Microsoftは米国時間8日、「Windows Live Local」のベータ版を公開する。これは、同社の航空写真アプリケーション「Virtual Earth」をベースにしたもので、米国の主要都市を対象にしたローカル検索の結果や地図、道順、イエローページなどの情報が俯瞰できるようになる。
このサービスでは、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ボストン、シアトル、ラスベガスなどの都市を含む、全米の約4分の1の地域を対象に、上空45度からの俯瞰図を提供することになる。
これらの航空写真は、Pictometry Internationalが低空飛行する飛行機から撮影したもので、道路地図や衛星写真と組み合せて360度のパノラマをシミュレートしており、複数の方向から眺めることが可能になっている。ユーザーは、画面上のナビゲーションツールやプレビューボタンを使って、方向や表示倍率を切り替えられる。
この新しいサービスでは、ユーザーが自分で作成したマーカーピンを使ってカスタムマップを作成することもできる。また、地図に注釈をつけ、ほかのユーザーにローカル検索情報を公開することも可能だ。さらに、ユーザーは正確な住所や名前が分からなくても探している場所を見つけることができ、マウス操作だけで行き方も分かる。
道順情報には工事箇所などのデータ情報を含めることも可能で、さらにWi-Fi接続を使ってノートPCやタブレットPCでネットにするユーザー向けに、機能が強化された印刷用オプションや場所検索機能も用意される。
The Kelsey Group編集長のGreg Sterlingは「これは実に素晴らしいと思う。写真は、ほかの航空もしくは衛星写真よりも解像度が高く鮮明だ」と語っている。
メモの添付やカスタム地図の作成など、「パーソナライゼーション機能も充実している」と同氏は付け加えた。
Sterlingはさらに、Windows Live LocalがMSN Messengerと統合されている点を高く評価している。これにより、同時に複数のユーザーが同じ地図を表示しながら操作をすることができる。
AOLやGoogle、Yahooでも、地図機能とローカル検索サービスを統合している。だが、大半の衛星写真のような真上から撮影されたもの以外の画像を提供するのは、Windows Live Localが初めてとなる。
一方、Googleは「Google Local」で地図に検索機能を統合しているほか、「Google Earth」では飛行機から眺めた都市の景観をシミュレーションできる機能を提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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