ウィルコムは11月29日、次世代PHSシステムの開発・導入に向けて、無線局の実証実験のための予備免許状を総務省から受領したと発表した。
ウィルコムは実験免許を所得し次第、実証実験に取り組むとしている。実証実験は第1期実験として1年間程度を想定しており、その評価結果をもとに第2期試験も検討中している。実験地域は東京・虎ノ門地域のビル屋上に1カ所と屋内に1カ所のアンテナと基地局実験設備を設置する。
実験は次世代PHSシステムの中核技術の1つ「OFDMA技術」を採用したもので、この伝送実験などを中心に次世代PHSシステムの開発や、導入に必要なデータの取得と評価活動をする。実験システムは米国Adaputixの協力のものに構築し、屋外静止/屋内静止/屋外高速移動などの利用環境での伝送性能の評価をする。
ウィルコムでは実験概要の準備が整い次第、関係する企業やマスメディアを対象とした公開実験を開催する予定だ。
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