東芝製のWIN端末であるW32Tは、薄さ21mm、117gのボディに236万画素CCD、フルブラウザ「PCサイトビューアー」、Bluetooth、そして新サービス「Hello Messenger」に対応した。先代のW31Tと比較すると、1mm厚みが増して、Hello Messengerに対応した、という位置づけになる。
ボディカラーは、エクリュホワイト・ロージーピンクがラインアップされている。手元にあるピンクを見ると、とても良い質感に仕上がっている。女性にとってもファンシーすぎないし、男性であっても持てそうな、クールな印象だ。端末を閉じている状態では、側面とヒンジの部分を底辺に、端末を立てることができる。閉じた状態で操作できるボタンは3つ。そしてminiSDカードのスロットは端末のテンキー側の先端につけられている。
W32Tは通常のテンキー入力の他にポケベル入力を行うことができる。この点は僕にとってプラス要因である。早いタイピングのスピードにもきちんと遅れることなくついてきて、とても軽快な入力と変換が可能だ。しかし、端末が軽いだけに、ちょっと浅めのキーは固い印象が残る。長時間のタイピングには疲れてしまいそうだ。なお、記号を入力する際、文字種ごとに表示される入力履歴からの選択は、よく使う記号をすぐに選べるので便利だ。
カメラは236万画素のCCDを搭載しており、最大でUXGAサイズ(1600×1200ピクセル)までの撮影に対応している。このCCDから得られる発色をコントラストに優れたQVGAポリシリコンTFTの液晶画面に表示させてみた。この液晶は、なんといっても白がキレイという印象を与えてくれる。参考までに、常用サイズであろうケータイの壁紙サイズ(320×240ピクセル)でのサンプル写真を用意した。夜の写真はナイトモード、他は全てオートモードで撮影している。A5515Kと同じシチュエーションで撮影しているので、比較してもらえれば、と思う。
まず、明るいところ、光が足りないところでは、しゃっきり感というか、何となく像がぼやけた仕上がりになってしまう。AF対応ではない点もあるかもしれないが、元々のセッティングが明るめになっているということだろうか。しかし決して細かいディテールがつぶれてしまっているというわけではない。またナイトモードでの撮影では、さすがにイルミネーションをキレイに残すことができる。
この端末がビジネスユースで活躍しそうだと期待できる点は、PCサイトビューアーとBluetoothへの対応である。まずPCサイトビューアーは、いわゆるフルブラウザで、下り2.4Mbpsのパケット通信を生かしてブラウジングを楽しむことができる。ケータイの液晶に合わせて自動的にレイアウトも変更してくれるので便利だ。
またBluetoothへの対応は、ヘッドセットでのワイヤレスハンズフリー通話、JPEGデータの印刷、Bluetooth対応のPCとのデータ交換やパケット通信接続が可能になっている。これらの機能を組み合わせると、モバイル環境でPCを持たなくても良いワークスタイルを築くツールとして活用できそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」