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ユーザーのPCをコントロールする権利は誰にあるのか - (page 2)

John Borland(CNET News.com)2005年11月25日 13時39分
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ハードディスク上での文化の衝突

 ソニーBMGのコピー防止技術をめぐる論争は、IT業界とエンターテインメント業界の融合が進むなかで起こった、所有権に関する2つの考え方の衝突を浮き彫りにしている。

 各レコード会社や映画会社は、映画や楽曲、ゲームに関する自社の知的財産権が、CDやDVDを複製したり、ネットでファイル交換を行う人々によって日常的に侵害されていることに、数年前から強い不満を訴えてきた。先ごろ公表されたアナリストの調査では、米国人の約30%が、友人のCDを複製するなどして楽曲を入手していることが明らかになった。各レコード会社は、このような傾向が各社のビジネスに回復不能な損害を与えることに強い懸念を表明している。

 各レコード会社は、CDを無制限にコピーできるコンピュータの機能を封じ込める技術を開発/支持したり、あるいはロビー活動を通じて、この流れに応戦してきた。各社の対応は、ソニーBMGのrootkitプログラムから、デジタル録画されたテレビ番組をネット上で交換できなくする「ブロードキャストフラグ」ポリシーまで多岐にわたる。

 しかし、一部のコンピュータユーザーが知的財産権を尊重しない態度を示しているとすれば、ソニーBMGのコンテンツ保護ツールのほうにも、同じように、PCユーザーが自分のマシンに対して抱く所有権の感覚を全く無視した態度が見られたとする批判的な意見もある。

 ジョージタウン大学法学部教授で、所有権と技術の関連についての多くの著書があるJulie Cohenは、「ソニーBMGのrootkitを教訓にしたいなら、ユーザーが敬意と自主性を求めていることをもっと真剣に考えるべきだ」と語っている。

 この両者は常に衝突する運命にあるのだろうかという問いかけに対して、IT業界とエンターテインメント業界の幹部らは「それはない」との楽観的な見方を示している。そして、ソニーBMGのrootkitのような失態が、成長に伴う痛みのような一過性の問題であることを願っている。

 RIAA(全米レコード協会)のCEO、Mitch BainwolはCNET News.comに対し、「これは、極めて正当な利害同士の衝突のように見える。次は、双方の利害を前進させるような形で尊重できる方法が見つけられるかどうかだ。私は見つかると思っている」と語った。

 MicrosoftのMossは、「5〜10年ほど前の予想さえ大幅に上回る数の人々がPCを使っている。われわれはいま移行期にあり、バランスを見つけ出すという課題を抱えている」と付け加えた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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