すでに音楽プレイヤーの主流となった感があるのが、デジタルオーディオプレイヤー。量販店などではMDプレイヤー売り場にほとんど人がいないのに、デジタルオーディオプレイヤー売り場には人がたくさんというのは珍しくない光景となっている。その急拡大する分野に「SDで、召し上がれ!」のキャッチフレーズとともにパナソニックが投入したのがSDメモリーカードをメディアとして利用するデジタルオーディオプレイヤー「D-snap Audio」だ。このD-snap Audio製品としては、ディスプレイ部が7行表示のSV-SD750V/SV-SD700と、4行表示のSV-SD350V/SV-SD300 があり、それぞれ前者がFMチューナー/ボイスレコーダー機能付きのモデルになる。
今回試用したのが最上位機種となるSV-SD750Vで、対応するオーディオフォーマットはAAC、WMA、MP3。ボイス録音用としてG.726準拠を用いている。ボディデカラーはシルバーとブルーがあり、どちらも表面はミラーフェイス、コントローラ部は確かなクリック感のあるタッチスライドパネル、そして漢字対応7行表示ディスプレイは表示時のみバックライトが点灯しミラーフェイスから透けて見えるなど、統一されたデザインコンセプトを感じさせるものとなっている。
肝心の音質に関しては、薄さ9.9mmの本体にパナソニックが得意とするデジタルアンプを搭載し、非常にクリアな仕上がり。そのほか、圧縮オーディオフォーマットの高域を補完するリ.マスター処理や重低音を強化するS-XBSなどのイコライザ機能も持ち、サラウンドなどの音響効果と組み合わせを楽しむことも可能だ。また、標準で付属するイヤータイプのヘッドホンは、低音域用と中高音域用のドライバー(駆動部)を持つ「ダブルドライブインサイドホン」で、手軽に音楽を楽しむことができる。付属ヘッドホンとしては標準以上の出来なのだが、本体の持つポテンシャルが高く、本格的に楽しむなら別売のヘッドホンを使いたいところ。実際、いつもテストに使っているMDR-CD900STでの試聴では、クリアな高音とすっきりした低音で、AAC 128kbpsでボーカルの息づかいがリアルに迫る臨場感を得られるなど、パナソニックの本気が感じられる。
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