--YahooとInternet Archiveのデータベースが、すべての検索エンジンで利用可能になったら、Amazonのシステムにも取り入れますか。Amazonのプログラムと他社のプログラムを融合させたり、他社と連携したりする可能性はあるのでしょうか。
しばらくは様子を見るつもりですが、パブリックドメインのものを利用しない理由はないと思います。
--Search Inside the Bookはこれからも続けるのですか。
これまで通り、提供していくつもりです。Amazon PagesとAmazon Upgradeは、Search Inside the Bookに追加する形で投入されます。
--Search Inside the Bookは、書籍のスキャンとデジタル化に先鞭を付ける格好になりましたが、発表時にはさまざまな圧力もあったのでしょうか。
発表直後は、計画の内容を説明し、関係者の理解を得るために文字通り奔走しました。その甲斐あって、このプログラムは2年間で大きな成功を収めることができました。われわれは常に出版社と連携し、出版社の許可を得てきました。
--しかし、検索ワードを巧みに使って、ただで書籍を読もうとする人が出てくるのではありませんか。もちろん、時間はかかるでしょうが・・・
Search Inside the Bookで見ることのできるページは限られています。検索されたページの前後2ページです。再度検索を行って、3枚目のページを見つけたとしても、やはり見ることができるのは前後2ページだけ。このプログラムは、書籍をオンラインで読むようには作られていません。Search Inside the Bookは、本屋の店先でするように、本の中身をぱらぱらと見て、買うかどうかを決める際の参考にするためのものなのです。
たとえば、私は本屋に行くと、まず本を開き、ぱらぱらと中身を眺めたあと、最初のページを読み、全体をざっと拾い読みしてから、目次をチェックし、その本の内容が私の関心にあったものかどうかを確認します。これが、Search Inside the Bookの目的であり、実際そのように利用されています。この機能がどのように利用されているかについては、膨大なデータがありますが、これらのデータからも、この機能がわれわれの意図通りに利用されていることが分かっています。
--Search Inside the Bookに参加することで、書籍の売上が向上することを数値的に証明する手だてはあるのですか。
あります。出版社にはそうしたデータを提供しています。
--しかし、一般には公開されていません。
たとえば、最近ではドイツのAmazonで、Search Inside the Bookがスタートしました。ドイツのAmazonでは、このプログラムに参加した書籍の売上が約8%増加しました。
--Search Inside the Bookの実績から類推して、Amazon PagesとAmazon Upgradeに対する需要はどのくらいあると思いますか。
プログラムの性質がまったく異なりますから、類推はできないと思います。Search Inside the Bookが書籍のサンプルを提供するものであるの対して、Amazon PagesとAmazon Upgradeは書籍の全文、もしくは任意の部分をウェブ上で読むことを可能にするものです。新しいプログラムが受け入れられるかどうかは、しばらく様子を見る必要があると思います。
--しかし、ページを買っても、印刷も、ダウンロードも、複製もできないとなると・・・
いえ、過半数の書籍については、複製や印刷が(限定的に)可能になると見込んでいます。しかし、これは著作権者が決定することです。その権利は著作権者にあると確信しています。
--Amazonが連携している、もしくは交渉中の出版社/団体の数を教えてください。
具体的な数字は公表していません。
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