サンフランシスコ発--電子器機メーカー大手のSamsungは、先週当地で開催された会合で、大型テレビと同様の成功を小型ディスプレイでも収めたいという考えを述べた。
同社は、40インチ型および82インチ型のLCDフラットパネルディスプレイ、そして驚愕の102インチプラズマテレビの開発で学んだ数々のノウハウを、平均2インチというサイズの携帯端末用ディスプレイに応用しようとしている。
Samsung SemiconductorのTFT-LCD部門担当のバイスプレジデント、Joe Virginiaによると、画像の解像度が高く、タッチパネルの反応が改良されたハイブリッドディスプレイ付き薄型携帯端末の生産に、技術の波及効果が生まれているという。
当地で行われた22回目のFlat Information Displays Conferenceという年次会合の基調講演で、Virginiaは、「大型ディスプレイ技術の多くは携帯端末に応用され、その逆も起きている。結果としてユーザーは、見たいものに素早くアクセスできるようになる」と語った。
Virginiaは、例として、同社がLCDディスプレイで学んだ高品位レンダリングモード技術を、携帯電話のカメラモード技術に置き換えようとしている点を挙げた。
また、画像品質を改善するもうひとつの手法として、スペクトル光をディスプレイやデジタルカメラの画像に置き換える標準のRGB(赤、緑、青)配色に白いピクセルを追加している。白を足すことでできあがるRGBW配色で、画面に常に明るい部分が織り込まれ、ディスプレイの明度を70%近く上げながら消費電力を削減できるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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