米国時間11日に、オーディオプログラムのダウンロード配信を手がけるAudibleは、新しい監査用ソフトウェアを使ったサービスを発表した。このソフトウェアを使えば、ポッドキャストの利用状況をモニターし、リスナーがポッドキャストを聞いたかどうかを、広告主に示すことができるようになる。
この「Audible Wordcast」サービスは、もともとポッドキャストの番組ダウンロード数を記録するためにつくられたものだが、同社は来年第1四半期に機能を拡充させ、ダウンロードされたポッドキャストが本当に再生されたどうかや、リスナーがどれくらい長くそれを聞いたかなどの点も報告できるようにする。
ポッドキャストへの広告導入の動きはすでに一部で始まっている。たとえば、Warner Filmsは先ごろ、ポッドキャスト界の先駆け的存在であるAdam Curryの「Daily Source Code」に広告を出していた。
主流の企業各社も、最近になってようやくオンライン広告の積極的に活用するようになってきたが、これらの広告主がポッドキャスト広告への参入にも慎重な姿勢を見せるのかどうかはまだ分からない。オンライン広告が広告費全体に占める割合はますます大きくなっており、今年前半には前年同期比で26%の伸びを示していた。
Audibleでは、利用状況の計測を含む新しいサービスについて、1ダウンロードあたり5セントの料金をポッドキャスト配信者から徴収していく。配信者が広告を入れたい場合は、さらに1ダウンロードあたり0.5セントが課金される。
ダウンロード数のみの記録を希望し利用状況は不要という場合には、1ダウンロードあたり3セントが課金される。
広告主が受け取るのは集計結果のみで、個別のユーザーに関する情報は公開されない。なお、このサービスはPCからiPodやスマートフォンまで、さまざまなデバイスに対応する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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