Googleが米国時間14日に、無料のウェブ分析サービス「Google Analytics」を発表する。企業ユーザーは同サービスを利用して、自社サイトにおける訪問者の振る舞いや、広告キャンペーンの効果などを知ることができるという。
この無料ホスティングサービスは、Googleが3月に買収したUrchinの技術をもとに開発され、英語以外にも16の言語で提供される。
Urchinは、Googleに買収される前まで、自社製品を月額495ドルで提供していた。Googleは、Urchin取得後にその価格を199ドルまで引き下げている。Urchinの技術に基づく新しい分析ツールは機能も充実しており、Google AdWordsで提供されてきた簡素なトラッキングツールにとって代わるものとなる。
GoogleのエンジニアリングディレクターでUrchinの共同創業者でもあるPaul Muretによると、ウェブサイトの運営者は、Google Analyticsを使うことにより、訪問者が自社サイトにどこからやってきて、どのリンクをクリックしたか、どのページを参照したか、どれくらい長く滞在したかなどを調べられるほか、どのサイトに掲載したどの製品がよく売れているのか、また延々と続く購入プロセスのどこで顧客は購入をあきらめてしまったのかなどを知ることができるという。
Google AnalyticsはGoogle AdWordsに組み込まれるため、AdWordsの利用者は既存のアカウントを使ってGoogle Analytics用の新しいインターフェースから同分析サービスを利用できるようになる。また、他社サービスを使ったバナーや電子メール、無料/有料検索などの広告キャンペーンの効果を測定することも可能だ。
Google Analyticsは、投資利益率(ROI)に関するデータを自動でインポートする機能も備えるため、広告主はキーワード広告にかかる費用とその効果を把握できると、Muretは述べている。
また企業幹部やウェブ管理者、マーケティング責任者向けには、3種類のサマリービューが提供される。
Google Analyticsやその競合サービスを利用して広告キャンペーンの効果を測定する顧客は、Googleに対し同社の競合サービスの仕組みを開示することになる。だが、この件についてMuretは、GoogleにはGoogle Analyticsを通して競争上のアドバンテージを取得する意向はないとしている。
「データには厳格な管理規則を適用している。われわれが取得するデータは、レポート提供を受ける顧客や、分析サービス利用者のみに開示される」(Muret)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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