Microsoftは、「Office 12」の最初のベータ版を数週間以内にリリースする意向であることを、同製品の試用予定者に通告した。
Microsoftが同技術ベータ版テストに参加するユーザーに当てた書簡には、「2〜3週間のうちに、Office 12ベータソフトウェアおよびマニュアル類、サポート技術などにアクセスできるようになる」と記され、「この書簡は、ユーザーにテストの参加資格が与えられたことを通知するものだ。ベータ版リリースまでに必要な準備を済ませておいてほしい」と続けられていた。
書簡が送付されたのは先週で、ベータ版を稼働させるシステムの動作環境についても触れられていた。ただしMicrosoftは、最終的な動作環境要件は変更される可能性があると述べている。同ソフトウェアの稼働には、Windows XP Service Pack 1もしくはWindows Server 2003を搭載し、クロック周波数が512MHz以上、メモリが256Mバイト以上のマシンが必要である。また、モニタの解像度は、800ピクセル×600ピクセル以上でなければならない。
Microsoftは、Office 12の最初のベータ版を11月中にリリースし、2006年後半に完成版を発表する予定だとしている。
同社はOffice 12に関して、価格や最終的に搭載される機能などの詳細を明らかにしていないが、新たに変更された点については多数発表している。ユーザーインターフェースの刷新やビジネスインテリジェンス機能の改良、コラボレーション性や個人の生産性の向上などがOffice 12では図られていると、Microsoftは述べている。中核となるデスクトップ向け製品だけでなく、サーバベースの機能も複数開発中とのことだが、Microsoftは詳細を公表していない。
Microsoft関係者によれば、こうした書簡を試用予定者に送付するのは、ベータテストにおける一般的なプロセスだという。
またほかのMicrosoft関係者は、電子メールで声明を発表し、「最初のベータ版を間もなく提供できることに大きな興奮を覚えている」と述べ、「選り抜かれたユーザーやパートナーから技術的なフィードバックを得ることが、ベータ版を提供する第1の目的だ」と続けた。
ベータ版リリースとの一報に、NeowinなどのMicrosoft支持者向けウェブサイトはにわかに活気づき、活発な議論が交わされ始めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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