大手企業が参加のODF Summit
先週開催されたODF Summitには、Oracle、Novell、Googleに加え、Red HatやAdobe、Computer Associates、Corel、Nokia、Intel、さらにはLinux用電子メールメーカーScalixなどが参加した。同会合の進行役は、IBMのスタンダード&オープンソース部門バイスプレジデントBob SutorとSunのチーフオープンソースオフィサーSimon Phippsで、OpenDocument標準の「世界規模」採用を目指すことが開催の目的だったと、Sutorは語った。
これらのプロバイダーは、既存の標準化団体を通してOpenDocumentを技術的に改良したり、またおそらくは単独の団体を設立し、市場におけるOpenDocument採用を促進したりするために、リソースを提供している。
例えば多くのベンダーが、OpenDocumentフォーマットを策定した標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)内で3つの技術委員会を立ち上げるのに貢献した。
Sutorによれば、OASISのこれらの委員会はそれぞれ、障害者向けのOpenDocumentベース製品の改良、Microsoft OfficeベースのDRMシステムと互換性のあるデジタル権利管理機能の追加、スプレッドシートで使われる公式のフォーマットの標準化に関して取り組みを進めているという。
Sutorはまた、OpenDocument支持者らの話として、生産性アプリケーションフォーマットの標準仕様は、ネットワーキングや通信プロトコルといったほかの技術分野におけるパターンセットに従うと説明した。
「一部の政治家やMicrosoft派の業界団体は単なる一標準に過ぎないと侮っているが、OpenDocumentに対する支持は絶大なものがある。これに反論することは難しいだろう」(Sutor)
同フォーマットの発展促進のため、IBMはOpenDocumentベース製品のマーケティングを行う「OpenDocument Foundation」の設立を提案する予定である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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