MSN事業部長・塚本氏が語る「Windows Live」の姿 - (page 2)

インタビュー:西田隆一(編集部)
文:野田幾子
2005年11月17日 21時41分
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--Windows Liveは、MSNブランドでの提供なのでしょうか、それともMSNのサービ スの一部ですか

 Windows Liveは、MSNとは別のブランドです。Windows Liveのサービスは、PCの豊富な機能性と、インターネットを彩る人や情報を結びつけるものです。Windows Liveのサービスは、PCでも、電話でも、他の端末からでも、インターネットにつなぐ人すべてにとって便利なものとして開発していき、MSNブランドのポータルにも取り込みます。

 例えばMSNの中でも、サーチエンジンを利用すれば「Windows Live サーチ」になり、「Hotmail」も「Windows Live メール」になります。通常のMSNのサイトからもWindows Liveへ積極的に誘導していこうという考えです。

--マイクロソフトはWindows Liveと似たような機能を持つ「Start.com」を公開していますが、Windows Liveとの違いはなんでしょうか

 Start.comで実験してきたことを、Live.comでユーザーに実際提供します。Start.comは、顧客からのフィードバックを得る実験の場という位置づけなのです。

--では、個々の機能について教えてください。Live.comというのは、コンテンツをRSSで読み込み/表示というサービスが基本なのですか

 そうですね。コンテンツのパーソナライゼーションと、近頃注目されているコミュニケーションポータルが融合した感じと考えてください。Live.comには、コンテンツのほかには「ガジェット」と呼ばれるサービスがあり、例えば「メール」のモジュールを追加するとHotmail、あるいはWindows Liveメールの受信トレイがLive.comで表示されます。現段階ではメールや天気だけですが、今後はコンタクトリストやソーシャルネットワークのような機能をモジュールで提供する予定です。

 これらのモジュールのためのAPIを公開しており、登録したデベロッパーが誰でも自由に開発・ガジェットに追加できるよう提供を開始しました。この点が従来のMSN設計思想と大きく異なる点であり、特徴であると考えています。オープン化した方がサービスも向上しますし、そういったシステム作りを大切にしようと。「Live」ブランドが付くものは、すべてオープンな環境を提供していきます。

--Live.comで提供している機能はすべて、無料で提供されるのでしょうか。また、Windows Liveや今回発表された「Office Live」以外のサービスの開始時期はいつでしょうか。

 国内ではまだ全容を発表していないので現在検討中ですが、ある一定のアプリケーションまたは機能までは無料、そこから先は有料というふうになっていくこともあると考えています。他のLiveサービスについては、来春を目処に、順次ロールアウトしていく予定です。

--マイクロソフトとしては新たな、そして大きなビジネスモデルの追加ですよね。今後は、マイクロソフトが提供している多くのソフトウェアが○○Liveという形でインターネットを介して、提供されていくという方針であると捉えてもいいでしょうか。

 はい、その通りです。

--ということは、9月に行われた組織改編の中で、OSのWindowsとMSNが同じ部署になったというのは、Liveという動きを既に考えていたということですね(関連記事)。

 おっしゃるとおりです。2つの事業部それぞれの強みを補完し合おうと。例えばWindowsのグループはデベロッパーコミュニティを連携してソフトウェア業界を大きくしていくのが得意ですが、グローバルな規模でのサービスを運用するということをあまりしてきませんでした。逆に、MSNは何万台もサーバを抱え、グローバルなオペレーションをしてきてます。マイクロソフトが持つソフトウェアをMSNがサービス化していく----そういう意味で、非常に重要な組織改編だったと認識しています。

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