お決まりのハロウィーンソングなんて忘れよう。今年のハロウィーンにはカリフォルニア州のある大学で最高のマルチメディアイベントが開催される。そこでは、テクノロジーの恐ろしい未来を描くインタラクティブムービーなどを楽しめるという。
決して怖いイベントではない。これは単なるアートの実験だ。そう、「Rocky Horror Picture Show」とジョージ・オーウェルの「1984年」が1つになったようなものと思えばよい。
冒険好きな映画ファンはハロウィーン衣装で着飾り、携帯電話とラップトップを持って、映画の中で一役演じてみよう。その映画はカリフォルニア大学サンディエゴ校で撮影/上映され、10月28日のCalifornia Institute for Telecommunications and Information Technology (Calit2)の開設を祝う。
映画のタイトル「Specific」の名は、SF(科学小説)の中のジャンルの1つである「スペキュレイティヴ・フィクション(思弁小説)」からとられた。これは、新しいCalit2の建物の中で複数の人間がライブでそれぞれの役柄を演じる、カリフォルニア大学サンディエゴ校と同アーバイン校のジョイントプロジェクトだ。役者が演じるのは、学生を無料で教育する代わりにその学生を労働力として使ったり、研究の実験台にしたりする、2030年の想像上の大学「Inside」を支配する科学者たちの役だ。
撮影と同時に、映像がCalit2の中央エレベーター棟やつや消しの鋼板でできた建物正面など、同校の5つの外壁にストリーム上映される。観客は中庭から映像を見られるほか、ストーリー中のインタラクティブな場面では、携帯電話やノートPCを介して役を演じることもできる。
この映画の究極の目的は、技術とアートの交点にある可能性を描くことだ。
「Calit2は開かれた研究機関。今回の目的は、人々が求める未来像についての議論に火をつけること」と、カリフォルニア大学サンディエゴ校でコンピュータとメディアアートを研究する助教授でCalit2の研究員でもある Adriene Jenikは言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手