America Online(AOL)は、拡大を続けるブログコミュニティにおけるプレゼンスの向上を目指し、ブログ発行会社Weblogsを買収する。
Weblogsは、カリフォルニア州サンタモニカに拠点を置く株式非公開企業で、子育てから技術、映画に至るまで合わせて85種類のカテゴリでブログを運営している。AOLは米国時間6日、Weblogsが運営するブログを同社ネットワークに統合し、テレビ/旅行/個人資産運用などのチャネルに配信していくと述べた。
「この組み合わせにより、利用者は、AOLのネットワーク上で見つけた興味あるトピックについて、深く掘り下げて知ることができるようになる」と、AOLのJim Bankoff(プログラミングおよび製品担当エグゼクティブバイスプレジデント)は声明のなかで述べている。
この買収に関する契約は来週にもまとまると思われるが、その条件は明かされていなかった。なお、Reutersの報道によると、AOLは買収費用として約2500万ドルを計上するという。
AOLは、自社のオンラインサービスをブログコミュニティに拡大するための取り組みを続けてきており、この5月には、同社インスタントメッセージング(IM)サービスのユーザーに無料で利用できるブログページを提供すると発表していた。
今回の買収の背景には、AOLのライバルであるGoogleやYahooがブログ機能を拡充しているという状況がある。Googleは9月にブログ検索機能を立ち上げ、またYahooも最近ブログ広告ネットワークを開始している。
ブログサイト「Gawker.com」を運営するNick Dentonは、今回の買収について懐疑的な考えを示している。「ブログで重要なのは、巨大メディアから独立しているという点だ。統合はブログの趣旨にそぐわない」とDentonは述べ、Gawkerは売りに出さないと付け加えた。
2004年に創業したWeblogsでは、「TVSquad」や「SlashFood」、さらに優雅なライフスタイルを取り上げたサイト「Luxist」のようなブログを運営し、エキスパートとして契約しているフリーランスのブロガー100人以上に執筆を依頼している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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