シャープは9月29日、ハイビジョンチューナーを搭載したHDDレコーダー4機種を発表した。販売予想価格は11万円〜18万円。
すべての機種に1秒で番組表を表示できる「瞬速起動」機能を搭載した。ハイビジョン対応のレコーダーとしては世界最速。
上位モデルのDV-ARW15/DC-ARW12には、アナログチューナーのほかBS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー、地上デジタルハイビジョンチューナーを搭載しており、ハイビジョン放送の2番組同時録画が可能だ。独自開発した第5世代のレコーディングエンジン「T3」により、録画処理能力を2倍に向上させた。2番組同時録画、再生、編集を実現したという
シャープは、2005年はハイビジョン録画のニーズが急速に拡大すると予測する。2005年末には地上デジタル放送受信可能世帯が2700万世帯を越え、さらにトリノ五輪、独ワールドカップなど大きなイベントが追い風となり、2006年末には3700万世帯になると見る。
一方で、同社のユーザーアンケートによれば、ビデオからDVDレコーダーに買い替えたが“ファイナライズ”などの専門用語が難しいという声やビデオとの違いが分からないといった声が多く、78%のユーザーが「DVDは難しい」と答えたという。デジタル放送についても、1回だけ録画できるなどデジタル放送特有の機能も多いことから「デジタル放送は難しい」という回答が90%を占めるという。
より操作状況をわかりやすくするため、番組のタイトルやHDDの残量不足を警告するメッセージを表示するウインドウを搭載。点滅している色で動作状態を確認できる「メディアサークル」機能も付いた。また、従来の66キーから47キーまで減らした「シンプルリモコン」に変更したほか、解説ガイドを同梱するなど、わかりやすさを追求したとしている。
シャープでは、順調に販売台数を伸ばしている液晶テレビAQUOSとハイビジョンレコーダーを組み合わせ、高品質なレコーダーで録画、高画質のテレビで視聴するといった流れを訴求しシェアを拡大していく考えだ。
なお、DVDレコーダー市場における2004年度のシェアは10%。今回のハイビジョンレコーダーの投入により、2005年度は15%を目指す。ハイビジョンレコーダー分野では、35%のシェアを目標とする。
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