海賊版ソフトウェア販売業者が罪状を認め、MicrosoftとSymantecに合計110万ドルの損害賠償金を支払うことになった。違法コピーと戦うソフトウェア業界にとって勝利となる。
Symantecが米国時間27日に発表したところによると、この損害賠償金は、米テキサス州ヒューストンで有罪となったソフトウェア違法コピー訴訟の合意の一部となる。この訴訟は、ヒューストン警察と連邦捜査局(FBI)が、被告であるLi Chenを1年に渡り捜査した結果、法廷に持ち込まれたものだ。Chenは、ヒューストンにある自分の会社で、偽造したSymantecのソフトウェアを5100本所有していたという。
Symantecによると、Chenには商標侵害の罪が確定しており、ChenがSymantecに100万5000ドルを支払うことで合意しているという。8月29日には、Microsoftに9万5000ドルを支払うことで合意に至っている。
当局は2004年11月17日、Chenが経営するMicrosource Internationalを捜査した。Symantecによると、違法コピーに加え、海賊版ソフトウェアの販売額を記載した文書を押収したという。文書から、Chenが販売した海賊版Symantec製品は、小売価格で総額990万ドル以上であることが分かったという。
「Chenは、最大規模の海賊版ソフトウェアディストリビューターの1人で、海賊版が製造される中国と直接パイプを持っていた」とSymantecの広報担当、Cris Padenは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」