NTTドコモは9月28日、三菱電機と共同で「2画面ユニバーサルデザイン携帯電話」の試作機を開発したと発表した。
同社は、アクセシビリティに配慮した「らくらくホン」の開発にはじまり、ユニバーサルデザイン(障害や年齢、性別などに関わりなく誰もが利用できるよ製品などをデザインすること)の考え方に基づいた活動を「ドコモ・ハーティスタイル」として取り組んでいるが、今回の試作機もその一環として開発されたもの。
試作機は折りたたみ型携帯電話のスタイルで、通常電話番号キーなどがある面をタッチパネルディスプレイにしたのが特徴だ。タッチパネルを押した時に、手応えが得られる「フィードバック機能」を採用している。また、このパネルに表示させる電話番号キーなどのメニューは好みに合わせて切り替えられる。最少で3ボタンだけを表示させることも可能だ。
イヤホン端子に操作補助用のボタンを接続した状態。「オートスキャン機能」を利用すればこのボタンに触れるだけで電話を操作できる |
そのほか、表示されたボタンは一定間隔で自動的にフォーカスが切り替わり、希望のボタンがフォーカスされたときに画面のどこかに触れればその機能を選択できる「オートスキャン機能」も備えている。
文字入力でも、五十音表に基づいて最初に行を選択し、次に表示された画面で希望の文字を入力する「2タッチ仮名入力」を採用。時刻や着信を示すステータス情報は、背面全体のイルミネーションで表示するなど、大きな表示と少ない動作で誰でもが使いやすいものを目指している。
なお、試作機は10月4日から10月8日まで幕張メッセで開催されるCEATECのNTTドコモブースにて展示される予定だ。
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