注目を集める「ソフトフォン」--各社の動きが活発化 - (page 2)

Stefanie Olsen(CNET News.com)2005年09月27日 12時07分

 VoIPとともに成長しつつあるが、ソフトフォン市場はまだこれからの市場だ。米国にはおよそ2億回線の固定電話があるが、VoIP利用者はわずか200万人に過ぎない。

 Yahoo、Google、America Online(AOL)、EarthLinkといったインターネット企業は、すでにこの市場で実験を始めている。Yahooは今年春に同社のIMソフト「Yahoo Messenger」に強化したVoIP通話機能を追加した。また、EarthLinkはこの夏に「Vling」という自社のネット電話サービスのベータ版を開始した。Googleは先月「Google Talk」を公開した。そして先週には、AOLが「TotalTalk」というVoIPサービスを提供することを発表した。

 AOLのTotalTalkは、簡単にいうと、従来の固定電話に取って代わるものになる。このサービスでは、音声や電子メール、IMなどを統合したメッセージングサービスなどの先進的なコミュニケーション機能や、待ち受けやナンバーディスプレイのような通話管理機能などが提供される。さらに、ユーザーはAIMが利用できるところであれば、どこにいても自宅に掛かってきた電話を受けたり、自宅の回線をつかった電話をかけられるようになる。

 ソフトフォンは、企業ネットワークのなかでも人気が高まっており、とりわけ出張が多いビジネスマンには受けが良い。ソフトフォン用のクライアントは、より大規模な企業向けIPテレフォニーソリューションの一部として、Cisco SystemsやAvaya、Siemens、Nortel Networksなどの各社から販売されている。

 よくあるように、法人市場の後には一般消費者向けの市場でも、ソフトフォンが普及する可能性がある。しかし、それが本当に広く浸透するためには、まずノートPC以外のさまざまな端末でも利用できるようになることが必要だ。

 「だれも、電話をかけるために、いちいちコンピュータを起動してヘッドセットをつけたいとは思わない」と、EarthLinkのStephen Howe(音声サービス担当バイスプレジデント)は述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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