NTT東西は9月22日、ウイルス検出/駆除サービス「フレッツ・セーフティ」に対応する機器が正常に機能しないことが想定されるため、一部の対応機器の提供方法を変更すると発表した。
フレッツ・セーフティは、NTT東西の「Bフレッツ」および「フレッツ・ADSL」ユーザーを対象としたサービスで、ユーザーの宅内に設置された専用機器のウイルスの検出・駆除機能、不正アクセス防止機能の維持や管理をオンラインでできるサービスだ。NTT東西では今後、「対応機器でサービス利用できなくなる可能性がある」として、対応機器の提供方法を「レンタル方式」のみとし、対応機器の販売を停止する。
提供方法変更の背景には、対応機器の販売開始当初の予測をはるかに上回るインターネットウイルスの急激な増加がある。ウイルスの増加によって提供するセキュリティ対策ファイルのサイズが増加したため、対応機器のメモリ容量を超過する恐れが出てきたのだ。容量を超過した場合は最新セキュリティ対策ファイルの更新ができず、サービス自体が利用できなくなる。
早急に最新機器への変更が必要な機器は「Web Caster GateLock X200」で、販売台数は約2万台。この機種はNTT東日本でのみ提供されており、メモリ容量超過時期は2005年11月と予想される。
同機器を利用しているユーザーに対してはNTT東日本が個別に連絡をする。ユーザーは最新の機器をレンタル方式で利用可能で、機器レンタル料金については一定期間NTT東日本が負担するため、実質無料になる。また2005年11月をめどに、Web Caster GateLock X200へのセキュリティ対策ファイルを供給停止する予定だ。
なお、NTT東日本のみで提供されていた「Web Caster GateLock X300」、NTT東西で提供中の「Web Caster X400V」「Web Caster X310」に関しては、当面は利用に支障はないが、対応が必要となった際にはNTTがユーザーへ連絡すると同時に、ホームページでの告知を実施するとしている。
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