ウェブかWindowsか 一方、Microsoftは今週、ウェブ専用アプリケーションの構築に特化した構想も発表した。
Microsoftが初期バージョンを配布した「Atlas」は、同社の主力開発ツールである「Visual Studio」と連動し、いわゆる「AJAX」スタイルのアプリケーションを構築するための「フレームワーク」だ。AJAXの各技術を使えば、Dynamic HTMLなどの標準技術を利用しながら、サーバ側に保存されたデータを利用できるインタラクティブなウェブアプリケーションを構築できる。
同社幹部らは13日にAtlasのデモを行い、Atlasツールキットで書かれたアプリケーションが、そのままの形でMacのSafariブラウザ上でも動作するところを披露した。
Microsoftはこのほか、「ガジェット」というウェブ開発関連の技術も発表した。これはグラフィックスを多用したコンポーネントで、Windows VistaのSidebar上や、ノートPCのふたやキーボードなどに搭載されるサブ画面(「SideShow」)内で動作するものだ。
オンラインウェブアプリケーションでは、「Start.com」上で動作するガジェットが作成できる。Start.comはMSNのインキュベーション用ウェブサイトで、RSS(Really Simple Syndication)フィードをはじめ、多くの情報源から取得した情報をカスタムページに集約できる。Start.comでは、14日にデベロッパーセンターを立ち上げている。Atlasツールキットを使えば、Start.comのアドオンとして機能するガジェットを開発できる。
フロントエンドの開発オプションの組み合わせが、開発者に混乱を生じさせる可能性があると、XamlonのCEOであるPaul Coltonは言う。同社は今週、Visual Studioを使ってウェブアプリケーションを構築するための独自のフロントエンド開発ツールを発表した。
「いくつかの矛盾がある--つまり、一方でクロスプラットフォームのWindowsアプリケーション開発用にAltasを用意し、もう一方でWindows Presentation Foundationを用意して、開発者をWindowsプラットフォームにつなぎ留めようとしている。開発者にとってはどちらがいいかがはっきりしないが、しかしその答えはMicrosoftよりも市場が見つけることになると思う」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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