マサチューセッツ州在住の10代の少年が、T-Mobile USAの内部システムにアクセスし、Paris Hilton所有の携帯端末に保存されていたデータをウェブ上に公開したことを認めた。この少年は、11カ月間少年鑑別所に収容されることになる。
マサチューセッツ地区連邦検事が発表した声明文によると、この少年は先週、一連のハッキング行為、個人情報の窃盗、フロリダ州とマサチューセッツ州の高校を爆破すると脅迫したなどの罪を認めたという。
これらの犯行は、2004年3月から15カ月の間に行われた。声明文によると、被害者に与えた損害は総額約100万ドルになるという。
これらの犯行の1つが、2005年1月に発生したT-Mobile USAの内部システムへの不正アクセスだと、携帯電話事業者T-Mobileの米国法人関係者が米国時間14日に明らかにした。
この少年は未成年であることから、名前は公開されていない。
少年は、少年鑑別所に11カ月収容され、その後2年間は監視付き釈放となることが決定している。この間、PCや携帯電話などインターネットにアクセスできる端末の所有と利用は禁止されるという。
この少年の共犯者に関する調査は継続中という。
少年はT-Mobile USAのシステムへのアクセスし、Hiltonの無線端末「Sidekick」に保存されている情報を発見した。Sidekickは電話、インターネット、写真、電子メール、IMなどのアプリケーションが利用できる携帯端末だ。
少年は、Hiltonの情報を入手した後、これをウェブ上で公開。その中には、きわどい写真やHiltonのセレブ仲間の電話番号などが含まれていた。これにより、ラッパーのEminem、俳優のVin Diesel、歌手のChristina AguileraやAshlee Simpson、テニス選手のAndy RoddickやAnna Kournikovaなどの電話番号が流出した。
Hiltonにコメントを求めたが、Hiltonの広報を担当するRobert Zimmermanは14日、Hiltonは携帯電話が通じない地域に旅行中のためコメントはできないと述べた。
T-Mobile関係者によると、この少年は、Hiltonの個人情報へアクセスしただけでなく、T-Mobileへのアクセスを利用して、料金を払わずに勝手に自分や友人のアカウントを作成していたという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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