ネットワーク研究開発団体Internet2の幹部は米国時間9日、全米映画協会(MPAA)と全米レコード協会(RIAA)が同団体に加盟したことを明らかにした。
RIAAは、Internet2に参加するという今回の決定を下す何カ月も前に、楽曲の違法ファイル交換にInternet2を使用したとされる大学生を提訴している。この訴訟の対象となった33名の大学生は、高速ネットワークであるInternet2を使用して音楽ファイルを交換したとされている。
Internet2は、研究機関、大学、政府、企業をメンバーとして構成される同名の団体が開発するインターネット用高速ネットワークである。映画業界やレコード業界はこれまで、Intenet2技術がユーザーによる著作物の違法コピーや配布を助長する可能性があるとして、同団体の取り組みに懸念を表明してきた。
「Internet2に加盟したことにより、MPAAとRIAAは、われわれの研究および教育コミュニティにアクセスできるようになる。これらのコミュニティでは、安全で最先端のコンテンツ配信技術を開発するという目標を共有している」と、Internet2のCEOであるDouglas Van Houwelingは、声明文で述べた。
MPAAとRIAAは、Internet2を、次世代ネットワークを使った安全なコンテンツ配信を研究する実験場として利用する。また、両団体は、Internet2の選ばれたメンバーと協力して作業する。
「たくさんのInternet2メンバーと協力して、新技術を開発できることに期待している。開発された新技術により、デジタルコンテンツの価値を保護したり、あるいは高めたりしながら、それらを製作したり、次世代ネットワークで配信したりできるようになるだろう」とRIAA会長Cary Shermanは声明文で述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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