三菱電機は9月8日、指組織内の指紋情報を非接触で検出する生体認証装置「三菱指透過認証装置」の販売を開始した。指の表面ではなく内部の組織から指紋を取得するため、乾燥した指や濡れた指に対する認識率が高いほか、偽造した指を識別することもできる。
この装置は、指の爪側から光を照射し、指紋側に設けたカメラで透過した光パターンを撮影する。光の透過率の変化から内部組織の指紋情報を取得するので、乾燥や水濡れなど指表面の状態にかかわらず指紋を検出できる。
偽造された指の識別が可能なため、信頼性も向上する。認証する際センサー部に触れる必要がなく、衛生面の問題もクリアできる。
金庫などの機器への組み込みや業務システムでの利用を想定した「三菱指透過認証装置デスクトップタイプ[DT-TP]」と、入退室管理など向けの「三菱指透過認証装置ゲートタイプ[OPG-TP]」の2タイプを用意する。デスクトップタイプはプロセッサとメモリを内蔵しており、装置内で認証処理と登録処理ができる。そのため、処理用パソコンを別途設ける必要がなく、金庫やロッカーなどの機器に直接組み込める。
デスクトップタイプの価格はオープンで、10月11日に出荷を開始する。ゲートタイプの税別価格は49万円から。出荷開始は2006年1月4日の予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」