IMlogicは、顧客のシステムリソースを1つにまとめて、IMトラフィックをリアルタイムでスキャンし、インスタントメッセージング(IM)経由のワーム感染を食い止めようとしている。
IMlogicによれば、同社の「Real-Time Threat Protection System(RTTPS)」では、既知の脅威をパターン化して被害を防止する従来型のシグニチャーベースのセキュリティシステムより一歩先を行く技術を利用しているという。同システムは、IMの内容を分析し、被害が広がる前に潜在的な攻撃をブロックすると、同社の最高技術責任者(CTO)Jon Sakodaは説明する。
「われわれが直面している課題の1つとして、被害が非常に速いペースで広がってしまうことが挙げられる。シグニチャファイルが配布されるより先に被害が広がることも、よくある」とSakodaは述べている。だが、ユーザーはRTTPSのおかげで、被害を受けたり、シグニチャファイルのアップデートを受け取ったりする数時間前に保護を受けられるようになったと、同氏は述べる。
RTTPSでは、予測解析機能やネットワーク異常検出機能、既知の脅威に関するパターン情報を用いてシステムを保護する。また同システムは、攻撃の可能性のあるトラフィックを認識し、その侵入を防ぐ目的で、トラフィックの潜在的なリスクを評価し、フィルターを適用して予防策を講じると、Sakodaは説明する。IMlogicでは、自社こそが、このようなセキュリティ機能を提供する最初のベンダーであると、主張している。
IM向けにセキュリティ機能を提供するベンダー各社によれば、IMにおける脅威は増大しているという。IMlogicでは、2005年1月から8月までの間に、IMやPtoPユーザーを狙った脅威が、前年比1968%増の1158件も発見されたという。こうした攻撃は、頻度が増しただけでなく、セキュリティ機能をすり抜けたり、ユーザーをだましたりするための細工が施されるようになっているという。
RTTPSは、IMlogicのIM Managerへのアドオンとして提供される。既存のIM Managerユーザーは、RTTPSを6カ月間無料で試すことが可能だ。新規ユーザーの場合、脅威予測機能や保護機能をユーザー1人あたり年間10ドルで利用できる。またボリュームディスカウントも提供される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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