タブブラウザのSleipnirを開発するフェンリルは8月29日、Sleipnir 2.00のベータ4をリリースした。また、検索機能に関して、オートバイテル・ジャパン、プロトコーポレーション、イーベイ・ニューベンチャーの3社と提携した。ベータ4で新たに提供される「アドバンスド検索バー」を使って検索すると、3社のサイトの情報が表示される。
アドバンスド検索バーは探したい目的別にキーワードを検索できる機能。Sleipnirの旧バージョンである1.66では、入力ボックスから検索エンジンを選択していたが、ベータ4ではユーザーの目的別に検索ツールを選べるようにした。このうち、新車検索ではオートバイテルのautobytel-japan.com、中古車検索ではプロトのGoo-net、クラシファイド広告(個人が特定の地域向けに掲載する広告)には米eBayのグループ会社であるイーベイ・ニューベンチャーのKijijiの情報がそれぞれ表示される(画面1)。
フェンリルは3社のサイト検索機能をアドバンスド検索バーに入れる代わりに、一定の広告料を3社から受け取る。3社から見れば、Sleipnir 2.00のユーザーを自社のサイトに呼び込めるメリットがある。フェンリルではほかにも転職情報検索やアルバイト情報検索などで同様のサービスを提供する考えだ。
ベータ4ではこのほか、Sleipnir 1.66にあったプロキシ切り替え機能や、個人情報の削除機能が復活した。プロキシサーバの切り替えはメニューから選択でき、プロキシの追加や編集が1つの画面でできるようになった(画面2)。個人情報の削除は、ツールにある「個人情報の削除」からできる。削除できるのは現在のところ、検索バーに入力したキーワードやアドレスバーの履歴だ(画面3)。
このほか、インストーラーがを日本語化し、コードを最適化したことでSleipnir 2.00全体のパフォーマンスを向上させた。なお、ベータ4はSleipnirの公式サイトからダウンロードできる。
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