Google talkの機能の少なさに不満を持った人もいた。
大学の博士課程に在籍するKen FisherはPC情報サイトのArs Technicaに、「IMの石器時代へようこそ!」と書き込んでいる。同氏は、Googleのサービスを、ファイル転送やグループチャットの機能がなく、感情を表す顔文字のemoticonや、ユーザーインターフェースをカスタマイズできる「スキン」もない「質素」なものだ、と表現した。
Search Engine Watchの編集者Danny Sullivanは、「Google talkには、AOL、MSN、Yahooなどのライバル製品にあるような検索ボックスさえもない」と、記事に書いている。
Google talkが現在のところ、Windowsにしか対応していない点も、一部のブロガーから批判されている。もっとも、同サービスはオープンソース標準のJabber技術に基づいているため、Apple ComputerのiChat、GAIM、Adium、Trillian Proなど、同じくJabber技術を基盤としたプログラムと互換性があるという。
Googleの開発者情報サイトによると、同社は「あるサービスのユーザーがさまざまなサービスに登録またはサインインしなくてもほかのサービスのユーザーと通信できる」ようにするため、IMサービスやVoIPサービスを提供する企業と提携する計画だという。
現在のところ、同社のサービスは、あるブロガーが指摘した通り、「塀に囲まれた小さな庭」なのかもしれない。Google talkのユーザーはAOL Instant MessengerやYahoo Messenger、Microsoft MSN Messengerといったほかのサービスのユーザーとは通信できないからだ。
Slashdotへのある投稿者は、オープンなプロトコルを採用するGoogleの手法が、異なるサービス同士の相互運用性を促進するのではと、期待を寄せる。
「IMのIDが1つで済む日が来るのが待ち遠しい」とその投稿者は書いた。「(そうなれば)Yahooが好きな人はYahooのクライアントとそのIDを使え、自分でJabberサーバを運用している人は自分の好きなクライアントを使うことができる」と同投稿者は言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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