日本レコード協会は8月10日、日本国内における有料音楽配信の売上実績を公表した。2005年1月〜6月における総売上金額は141億6434万4000円で、このうちの96%をモバイルが占めている。
この統計は、日本レコード協会の会員42社が、ライセンスまたは販売委託によって配信を行っている楽曲等についての実績をとりまとめたもの。モバイルには着うた、着うたフル、オリジナル音源を使った着メロが含まれる。ただし、モバイルコンテンツ事業者が独自の音源を使って制作した着メロの売上は含まれない。
同調査によると、2005年1月〜6月におけるモバイルの売上金額は135億9146万5000円で、全体の96.0%を占めた。インターネットによる楽曲ダウンロードの売上金額は5億3879万3000円で、全体の3.8%となっている。このほか、月額制のストリーミングサービスなどの定額契約収入が1823万4000円で、全体の0.1%となった。
2005年の第1四半期(1月〜3月)と第2四半期(4月〜6月)の売上金額を比べると、第2四半期におけるモバイルの売上金額は72億7501万円で、前期比15%増と大きく伸びている。しかし、インターネットのダウンロードは2億2846万3000円で、同26%減となっている。
日本レコード協会ではインターネットや携帯電話等による有料音楽配信市場が拡大していること、IFPI(国際レコード産業連盟)が世界レベルで音楽配信市場の統計を取り始めたことから、今後も四半期ごとに実績を公表していくとしている。
表1.2005年1月〜6月の有料音楽配信売上実績(出典:日本レコード協会)
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