IDCが米国時間27日に発表したデータによると、第2四半期の全世界におけるPDAの出荷台数は170万台まで落ち込み、前期比で24.9%減、前年比で20.8%減になったという。
この数字のなかには、多機能電話やResearch In MotionのBlackBerryなどは含まれていない。
IDCによると、市場全体の低迷にもかかわらず、一部のメーカーは新機能を導入することでシェアを伸ばしているという。たとえば、AcerとYakumoは、GPS(Global Positioning System)機能搭載製品への需要をてこにシェアを伸ばしたほか、シェアの下落に苦しむPalmでも「LifeDrive」という新製品を追加した。
Palmは昨年に比べてシェアを落としたが、それでも36.5%のシェアを握っており、同四半期も首位の座を維持した。同社の出荷台数は、第1四半期比で3.1%上昇したものの、前年同期に比べると30.9%も下落している。
第2位につけたHewlett-Packardは、前年同期比39.3%減、前期比35.2%減となった。また、第1四半期に上位5社の仲間入りを果たしたAcerでは、第2四半期の出荷台数が前年同期比で608.2%増、前期比で61.1%増と大幅な伸びを記録した。
Dellの出荷台数は前期比で17.1%下がったものの、前年比では17%増を達成した。IDCはこの成功の要因として、需要に敏感に反応し、価格を調整し、新しい製品バンドルを発表できるDellの底力を挙げている。
ドイツの機器メーカーYakumoは、Medionを抑えて5位に入った。出荷台数は前年比で346.2%増、前期比で52.6%増を達成したが、IDCはGPSレシーバを統合した低価格の製品が成功の要因だと分析している。
「低迷する需要と統合型モバイルデバイスからの激化する競争に対抗し、メーカー各社はPDA独自のハードウェアとソフトウェア能力を駆使した新しいソリューションを提案することで、ユーザーに専用機器の領域を越えた経験を提供しようとしている」と、IDCでモバイルデバイスを担当しているリサーチマネージャのKevin Burdenは声明のなかで述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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