NECは7月15日、自動車や列車など高速移動する環境でも無線LANや第3世代(3G)携帯電話網を利用できるモバイルルータの評価機「Litebird」を発表した。走行中の車両でもハンドオーバーすることで、途切れることなくブロードバンドサービスの提供が可能となる。
このルータは、移動体向けIPネットワーク技術であるMobileIPを採用し、無線LANと3G網という異なるメディアの間でローミングする。自社開発の高速IPハンドオーバー技術を用い、IEEE 802.11bによる無線LAN連続通信の試験を実施したところ、時速200km走行時に6Mbps以上の速度で安定した通信を実現できたという。
車載が容易に可能な小型サイズとしたことで、同ルータは移動体向けモバイル通信ソリューションの構築に利用できる。今後、同社は実証実験を進めるとともに、高度道路交通システム(ITS)における車々間通信への適用も検証していく。
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